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映画『チャーリー』ネタバレ・あらすじ・感想。

ャップリンの生涯を描いた『チャーリー』を観た。

『チャーリー』
偉大な映画スターの伝記映画は難しい。
チャップリンのハードルは高い。
監督:リチャード・アッテンボロー
出演:ロバート・ダウニーJr., ジェラルディン・チャップリン, アンソニー・ホプキンス
 

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解説

 
サイレント映画の時代から赤狩りでハリウッドを追われるまで世界の喜劇王として活躍したチャールズ・チャップリンの生涯を描いた作品。

遠い夜明けのリチャード・アッテンボローが監督・製作。

アッテンボローの『ガンジー』を10回以上観たというチャップリンの未亡人ウーナの許諾を得て実現した企画。

『氷の微笑』のマリオ・カサールが共同製作。

チャップリン自身の手による「チャップリン自伝」(新潮社・刊)と、デイヴィッド・ロビンソンの徹底した調査に基づいて全生涯を再現したドキュメント「チャールズ・チャップリン」(文藝春秋・刊)を原作に、小説家でもあるウィリアム・ボイドと、ブランアン・フォーブス、『ミザリー』のウィリアム・ゴールドマンが共同で脚本を執筆。

『エア・アメリカ』のロバート・ダウニー・ジュニアが主演。

チャップリンの娘であるジェラルディン・チャップリンが、自身の祖母にあたるハンナを演じている。

1992年製作/アメリカ
原題:Chaplin
配給:東宝東和

 

あらすじ

 
チャップリンが幼少の頃から、名門カルノー一座の看板俳優時代、そしてハリウッドでの映画製作、富と名声を得る。

やがて映画『チャップリンの独裁者』の製作に纏わる国外追放、終戦後のアメリカへの帰国から白髪のはえるまで、彼の一生を克明に追って行く。

孤独、悲しみ、苦しみ、さらには母、兄弟、恋人などの彼に関わる人物をも含み、チャップリンの人生の軌跡を描いてゆく。

 

感想

 
チャップリンの生涯を描いた映画である。

年老いたチャップリンにライターがインタビューをしながら進行していく物語。

チャップリンの生涯をなぞってみたところで、残念ながらチャップリンの映画を観ている方が格段に面白いわけで、映画スターの伝記ものというのは難しいものがある。

他の歴史上の偉人は「語り継がれている人生」をフィクションを交えながら、魅力的な物語を紡ぐことが出来るが、チャップリンという映像が思いきり残っているスターを描くのは非常に困難だ。

また映像すら残っていない偉人はキャスティングも自由である。誰もホンモノを知らないからである。

例えば、画家であるゴッホは数枚の写真や自画像しかない。

僕たちは動いて喋るゴッホを知らないのである。

さらに歴史をさかのぼるとナポレオンとか全然わからないので、自由に描けるのだ。

チャップリンを演じるということは、めちゃくちゃハードルが高い。

偉大な天才喜劇役者であるかこそ、モノマネレベルでは納得出来ない。

確かにチャップリンを演じたロバート・ダウニー・ジュニアは、ひじょうに上手くチャップリンになっていた。

だが、劇中に流れる本物のチャップリンの映像を観てしまうと「こっちの映画の方が面白いやん!」と身も蓋もないことを想ってしまう。

映画スターの生涯を描くことの大いなる障害である。

ツマラナイわけではないが刺激的ではない、といったところで「カット、カット」。

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