50円で依頼者に自分の一日を販売するという
俳優便の名で一風変わった活動をしている役者、稲生亮生(いのう りょう)。
色んな依頼が舞い込んで来ていわゆる何でも屋みたいな活動をしているが、俳優やスタッフとして映画などの撮影現場に呼ばれる事も多い。50円という価格で自分の一日を売りながら、その現場で気に入られては、ちゃっかりと次の作品のオファーを受ける事もしばしば。それは彼が自分を飾らず気さくに、また一生懸命に現場で動く事が依頼者に気に入られる秘訣なのかもしれない。
役者・稲生亮生の俳優便を始めたキッカケは何なのか。また役者として作品作りへの想いなどを語ってもらった。
出会う人の数や繋がりは圧倒的に増えました
――俳優便を始めたキッカケは何ですか?
「俳優を挫折して、堕落した生活を送り、借金を負ったことです」
彼は借金を俳優便の50円で、返済しているのだという。めちゃくちゃな発想だ。しかしそれは「人生を笑い飛ばしてやれ!」そんな彼なりの吹っ切れ方であったのだろう。
――今までどんな依頼がありましたか?
「一緒に飲んでくれ!話し聞かせてくれ!
好きな子へのアプローチを手伝ってくれ!
一緒に散歩してくれ!
事務作業手伝ってくれ!
ラジオに出てくれ!
俳優として作品に出てくれ!
撮影現場にスタッフとして来てくれ!
引っ越しを手伝ってくれ!
いろんなノウハウを教えてくれ!
整体の練習台になってくれ!
一緒に舞台を観に行ってくれ!
ライブに来てくれ!
パソコンを貰ってくれ!などです!」
――俳優便をする以前と現在で、何か変化はありましたか?
「出会う人の数や繋がりは圧倒的に増えました」
確かに出会いや繋がりは増えるでしょうね。色んな人に会う事や話す事、体験する事は、役者としても大事な事で今後の役作りのヒントや引き出しの数が増えます。
心を震わせることが出来るような作品作りをすること
――好きな映画、監督、役者を教えて下さい。
「ヒミズ、グッドウィルハンティング、鍵泥棒のメソッド。福田雄一監督。倍賞千恵子さん」
――今後、どんな役を演じてみたいですか?
「なんか憧れとして、ぶっ飛んでる役はやってみたいです」
――俳優を続けていくうえで目標は何ですか?
「俳優として、より良い作品作りをして、より多くの人に届き、心を震わせることが出来るような作品作りをすることです・・・かね、今のところは。俳優として賞を取るというのも目標です」
――俳優便のPRがあれば、どうぞ。
「俳優便は50円の【なんでも屋】ですので、お気軽に声をかけていただけたら嬉しいです!」
――最後に何か一言。
「新横山さん、お声がけいただきありがとうございました!そして読んでくださった方々もありがとうございました!」
屈託のない笑顔で話しているかと思えば、時折真剣な表情を見せる。愚痴や否定的な会話はなく、決まって未来の話と作品作りの話で夢中だ。
稲生亮生と飲む酒は美味い。
俳優便の依頼や問い合わせはSNSで。
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