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『諸星大二郎展 異界への扉』日常の隣にある、異界。

野県岡谷市にあるイルフ童画館で開催されている『諸星大二郎展 異界への扉』へと、その名の通り異界の扉を開けて、諸星大二郎展に飛び込んできたのだ。

諸星大二郎展 異界への扉

 
デビュー50周年記念ということで、僕が生まれる前から漫画家として活動を続けていた諸星大二郎先生の貴重なる生原稿を拝めるということで、非常に楽しみであった。

日本中に多数の熱狂的なファンを持っていて、クリエイターから異分野の研究者まで絶大な支持を誇っている漫画家・諸星大二郎先生。

そんなことを言う僕は、諸星大二郎フリークでもなく諸星大二郎マニアでもない、最近になって諸星大二郎先生の漫画を読んでいる、にわか諸星大二郎ファンなのである。

きっかけは浦沢直樹先生のNHKでの番組『漫勉』の諸星大二郎回を観て、その独特の画風や世界観に魅了されたからである。

そして長野県のイルフ童画館で企画されている今回の展覧会に足を運んだのである。

1970年のデビュー作『ジュン子・恐喝』の何とも貴重な生原稿が僕の目の前に確かに存在していて、その瞬間から僕は異界へと足を踏み入れていくのである。

それにしても『ジュン子・恐喝』とは、非常に興味をそそられるネーミングセンスである。

日常のすぐ隣にある非日常な異界が、自分の生活や風景の中にまで溶け込んでいくような不思議な違和感と、その漫画世界に描かれた物語に足を踏み入れたかのような錯覚で、僕はまるで闇の中を蠢いているように諸星大二郎作品に魅入られていく。

数々の諸星大二郎先生の独特であり魅力的である異界なる作品群が僕の目の前にぐんぐんと迫ってくるのだ。

マッドメン

妖怪ハンター

西遊妖猿伝

そのパワー溢れる代表作を前に、諸星大二郎先生の職人的な技巧と丁寧に紡がれる一コマ一コマが、僕の脳を喜ばせてくれるのだ。

非常に考えこまれたコマ割りと構図、映画的な見せ方とともに、芸術作品のアートのように広がる情景が、そこにある。

ダリマグリットゴヤなどといった幻想的な画家たちの作品から印象を受ける諸星大二郎作品。

実際には存在しえない「異界」を、実際に体験させてくれるかのような世界観が、まるで脳内麻薬のように僕を刺激していく。

デビューから50年、膨大な作品がある諸星先生のひとかけらしか僕は触れていないが、今後も諸星大二郎先生の作品を時間の許す限り追いかけて読み込んでいこうと思う。

そして、今もなお現役で漫画を描き続けている諸星大二郎先生に敬服の念を抱くのである。

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