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最近観た映画4本。『イレイザーヘッド』『バードマン』他

っと冬の寒さが終わりかけてきた。

コタツに潜り込んで映画鑑賞するしかなかった人生でした。

『イレイザーヘッド』
意味不明、理解不能だが、
それだけでは片づけれない。

監督:デヴィッド・リンチ
出演:ジャック・ナンス,シャーロット・スチュワート,アレン・ジョセフ

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「よくわかんねぇ~」、その言葉だけでは片付けられい程に不思議と見入ってしまう作品。

何なのコレ?の連続で不可思議な世界観。

映画を観終わってから映画評論家の町山智浩さんの解説を聞いて、何となく描こうとしていた作品が理解出来た。リンチ監督自身が4年半かけて撮って、映画とは関係のない仕事をして働きながら夜中に映画を撮り、それ以外の時間は寝ているという社会と断絶していた時期らしい。そんな時期に子供が生まれ、子供を怪物のような存在と思い悪夢をいっぱい見たらしい。

イレイザーヘッドは、リンチ監督自身の映画なのだ。

ってか映画を観ただけで、そんな裏話知るか!

しかし非常に良く出来ていて、決して支離滅裂ではなく丁寧に考えこまれて撮っている。

 

『バレット』
筋肉ムキムキの哀愁ある演技。
アクションしてくれるだけで嬉しい。

監督:ウォルター・ヒル
出演:シルベスター・スタローン, サン・カン,ジェイソン・モモア, サラ・シャヒ

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見た目はかなり年老いてしまったが、筋肉は不自然なほどに血管が浮き上がり隆々。そして人間臭さと哀愁ある演技で、カッコ良さが溢れている。

韓国のサン・カンという若い役者が刑事で、スタローンは殺し屋として、何故かコンビを組んで戦う。

スタローンがアクションしてくれるだけで嬉しい。

 

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
驚きの撮影技法。
物語に集中出来ないマイナスもある。

監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
出演:エドワード・ノートン, エマ・ストーン,マイケル・キートン, ザック・ガリフィアナキス

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映画の撮影技法は長回しのワンカットで撮影しているように見え、どこで区切りがあるのかがわからない。

物語の設定自体が演劇公演のステージや舞台裏を描いているので、まるで演劇を観ているかのようにワンカットで映画を進行させていくのは面白い発想で、困難なことにチャレンジしたこともスゴイ。

しかし、撮影技法ばかりが気になり、かえって物語の妨げになっていたりする。

カメラの動きや演者の動きばかりが気になってしまうのだ。

「ステージで芝居をしている作品」の質も、そんなスゴイものではない。売れない芝居の公演をしている設定の時はそれでもイイが、絶賛されるという設定ならば「どこが?」と思ってしまう。

劇中劇で手を抜くと、その感動はウソになる。

 

予兆 散歩する侵略者 劇場版
異様な不気味感はさすが!
面白かったが、長い。

監督:黒沢清
出演:夏帆, 染谷将太, 東出昌大,渡辺真起子, 中村まこと

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140分というのは長い。全5話のドラマ版を劇場版にしたものなので仕方ないが、90分位が丁度いい。黒沢清監督の異質な不気味感は無言の間があるので、長くなりがちになるのは理解出来るが。

長澤まさみと松田龍平の『散歩する侵略者』よりも面白かった。

夏帆と染谷将太の夫婦は違和感があったが、そーいえば『みんな!エスパーだよ!』の二人か。

作品が変われば変わるものである。

カーテンのゆらめきや、光と影の揺れ、異質な音、黒沢清監督の演出はさすが。

 

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