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剥き出しの人間『展覧会 岡本太郎』東京都美術館

京都美術館で開催されている『展覧会 岡本太郎』へ芸術の風に吹かれて訪れた。

広大な上野公園の敷地内に建ち、上野動物園の隣に位置する。

 – 「本職?人間だ。」 – 力強い言葉と全身全霊で作品づくりに挑んできた岡本太郎の圧倒的な存在感。没後、最大規模の大回顧展。

 

展覧会 岡本太郎

 
絵画、立体、パブリックアート、生活用品等、多岐に渡る活動と強烈な個性で芸術を爆発させてきた岡本太郎作品の展示を全6章で構成。地下1階から2階まで膨大な作品を贅沢に堪能しながら、「人間・岡本太郎」を思う存分に体感する。

老若男女を問わない来場客の多さにも驚かされ、世代を超えて愛される岡本太郎の魅力を実感。

会場内は写真撮影OKだが「個人利用のみ」なので、写真はアップせずに文章でその模様の感想を。

原色をぶつけた大迫力な絵画が並び「赤」「黄」「緑」「青」が多く使用されているが、大胆な力強い「黒」におぞましく包まれ「白」の閃光が空気の流れを作る。

明るい色彩で明るい印象の作品に仕上げるのではなく、閉じ込めていた人間の内面から溢れるような渦巻くドロドロした黒が非常に気になって仕方ない。

血を連想させる情熱の生きる「赤」と、滅び行く死を見つめる「黒」が作品の中に同時に描かれている。

大きな目玉と魂のようなものが縦横無尽にぶつかり合いながら、マグマのエネルギーがメラメラとバチバチと燃え盛っているのだ。

多くの絵画が並ぶことによって作品の特徴が見えてきた気がしたが、やはり予想が付かない何が飛び出してくるかワカラナイ岡本太郎作品。

縄文土器に魅せられた岡本太郎の立体作品は、まさしく縄文から影響を受けていると思われるが、例えば縄文人が絵筆を握り自由に色彩を使ってキャンバスに絵を描いたら、どんな絵を描くのだろうか?という壮大な想像も働くが予想は付かない。

岡本太郎作品から連想させる「人間」「生命」「縄文」「宇宙」・・・、キャンバスからハミ出した大きなエネルギーは想像を膨張させてビッグバンのように爆発する。

展示作品を見た後のグッズ売り場も凄かった。美術館の展覧会でこれ程までに凄いグッズ販売を初めて見た。摩訶不思議な岡本太郎作品は確かにグッズ化しやすい。書籍からポストカード、クリアファイル、缶バッジ、シール、フィギュア、ジオラマ、文房具にTシャツ、トートバッグ、マグカップ、コースター等々、楽しくなるような購買意欲をそそる個性強めのグッズが盛り沢山。

ちゃっかり展覧会限定のトートバッグを購入。

作品数が充実していたので、図録も購入。

階段を下っていくと、お辞儀をしているかのような太陽の塔が、お見送り。

TAROMAN』の撮影スポットも。中に入って一緒に撮影することが出来る。

剥き出しの人間、芸術家・岡本太郎の激烈なパワーを体感する展覧会であった。

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