雨宮慶太監督の劇場公開デビュー作品を観たのだ。
『ゼイラム』 カッコイイ造形。 無表情で戦うヒロインもGood! 監督:雨宮慶太 出演:森山祐子 井田州彦 螢雪次朗 |
自らの原作を監督した雨宮慶太の劇場デビュー作。
地球に来訪したバウンティハンター・イリアは、凶悪な宇宙犯罪人ゼイラムを追ってきた。
ちなみに『ゼイラム』は、1994年に『I・Я・I・A ZЁIЯAM THE ANIMATION』(イ・リ・ア ゼイラム ジ アニメーションとして、全6巻でOVA作品化された。
キャラクター原案は『電影少女』の桂正和。
実写版の本作でも、通行人として登場している。
1991年製作/97分/日本
配給:東宝
異星人の賞金稼ぎイリアは、地球へ逃走してきた太古の生物兵器”ゼイラム”を捕獲するために、地球上に制限時間付きの無人密閉空間ゾーンを作る。
ところが二人の地球人がそこに入り込んでしまって、彼らを守りながらイリアの”ゼイラム”捕獲作戦が敢行される。
しかし、ゾーンは制限時間を迎えると、空間の中身ごと消滅してしまう。
イリアと地球人二人は、ゼイラムを捕獲してゾーンからの脱出を成功させられるのか。
凄い。30年前の作品で、低予算であろう作品で、ここまで作り込めるのは凄い。
主要なキャラは3人と、悪者のゼイラムが一体。機械のボブを合わせれば、大体この4つのキャラで物語を回している。
またちょっとした脇役だと思っていた男二人が最後の最後までイイ仕事をしてくれる。
無表情で戦うイリアというヒロインもイイ。
感情を露わにせず、無表情で淡々と戦う姿はカッコイイ。
造形もカッコ良くて素晴らしい。
こういうわけのわからない得体の知れない敵と戦うのはイイ。
でも、ゼイラムが本当に強かったのか?どうか?わからない。
結構、動きも遅いしノロノロ歩く。
人間二人ぐらい一瞬で片付けてしまいそうなんだけども、人間二人に苦戦していたりするから。
それにしてもゼイラムが形態を変えて襲ってくるというのはワクワクするし、ゼイラムの上部の顔の付いた傘の部分だけになっても動いて、さらに進化を遂げるという発想も面白い。
目を惹くような造形を作って、敵に立ち向かっていくヒロインというのは単純明快な物語っていうのも楽しいなぁ。
本作のような作品を観ていると、「きっと作っているスタッフさん達は本当に楽しいんだろうなぁ」と思えてきて羨ましくもある、といったところで「カット、カット」。
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