やしきたかじんのライブDVDを購入したのだ。

 
やしきたかじん「さん」と言いたいところだが、「やしきたかじんさん」と平仮名が多くて読みづらいので、やしきたかじんと呼び捨てにすることをご了承下さい(苗字を外して「たかじんさん」と呼ぶ選択肢もあるが)。

関西生まれの関西育ちの僕は子供の頃からやしきたかじんをテレビで観て馴染み深く、特に夜更けに放送していた『たかじんnoばぁ～』は大好きなテレビ番組であった。

やしきたかじんの著書も愛読していて、笑いと感動するエピソードに深く感銘を受けたものだ。

「やしきたかじんのライブに人生に一度は行ってみたい」という願望を秘かに持っていたのだが、やしきたかじんの死去によって、それは叶わず終いになった。

やしきたかじんが亡くなった時のニュースはショック過ぎて、ニュース記事を読まないように事実を受け入れたくなくて出来る限り触れないようにしてきた。

だから今でもやしきたかじんが亡くなったことに関して、僕の中では現実味を帯びていない。

今回ライブDVDを観て知ったのだが、やしきたかじんは50歳のタイミングで歌手活動に終止符を打っていたのである。

どちらにせよ僕の夢である「やしきたかじんのライブに行きたい」という夢は叶わなっかったのだ。

1999年のライブ映像なので、その頃の僕は関西を離れ東京に住んでいたこともあり、やしきたかじんを観る機会もなくなっていたので、その事実を今日の今日まで知らなかった。

やしきたかじんが熱唱している姿は美しい。

バラエティー番組でのトークと歌声にはギャップがあり、「別人みたい」と言われることも多いが、これこそが「やしきたかじんだ！」と僕は思う。

別人ではなく、どちらの姿も真の姿なのである。

ライブ映像の終盤にお馴染みのやしきたかじんトークが収録されていて、久しぶりに笑える元気なやしきたかじんを観れることが嬉しい。

今回のライブ収録曲に「ICHIZU」や「東京」は収録されていたものの、「なめとんか」「やっぱ好きやねん」「はぐれた背中」が収録されていなかったのが残念ではあった。

「なめとんか」と「やっぱ好きやねん」は絶対的に歌って欲しかった名曲である。豪快なやしきたかじんが女性目線の歌詞で歌い上げる、切ない最高のラブソングなのだ。

やしきたじんのライブDVDは、この一本しか販売されていないようだが、どうか貴重映像を掘り起こしてライブDVDを発売して欲しいものである。