長渕剛ライブDVD『Tsuyoshi Nagabuchi Acoustic Tour 2021 REBORN』を購入したのだ。
『Tsuyoshi Nagabuchi Acoustic Tour 2021 REBORN』 |
長渕剛のDVD等、買い揃えてはいたが、初めてブログで記事を書いていく。今後はDVDやニューアルバムがリリースされる度に記事を書いていこうと思う。
今回のライブDVDの見どころは、やはりコロナ禍での有観客ライブの記録である。
前回のライブDVDでは、無観客でのオンラインライブが収められていた。
長渕剛のライブといえば、観客の「ツヨシー!!」と大声を出して叫ぶコールが会場に溢れ返るのが醍醐味である。
40年以上もライブをしてきて初めてではないか。全ての観客がマスクで口元を覆い、ただ手拍子だけで剛にコールするのは。
だが久しぶりに有観客ライブを実現出来た剛と観客の間には、静かで感動的な一体感が生まれていた。
嬉しそうに観客を見渡す剛の笑顔、涙を浮かべながら剛を見つめる観客の瞳、「当たり前であったことが当たり前でなくなった」時、僕たちは当たり前の尊さに気付き、ライブに集まれることに感謝する。
ツアータイトルでもある新曲『REBORN』は、「人は何度でも生まれ変われる」ことを提言した歌だ。
コロナ禍において、多くの人たちが打ち負かされ、死にたい夜も泣きたい朝もあった。コロナで人の命が容易く奪われ、大切な人と会えなくなり、当たり前の日常生活が消えた。
そんな中で長渕剛は「たやすく希望なんてあるわけない」と言葉にしながら、「ReBorn 人は何度でも 生まれ変われるさ」と、それでも生まれ変わり生きていこうとする人間の底力を歌い上げるのだ。
今回のライブDVDでの選曲は、激しい曲目はなく、割と静かな曲が多い。
大都会の片隅で怒りを吠え散らした『とんぼ』でさえ、静かめに歌い上げていた。
印象的だったのは、青白い炎に包まれた黒い太陽をバックにギター一本を抱いた剛の姿である。
真っ赤な太陽ではなく、どこか不気味感さえ漂う「今」の時代背景にマッチしたように映し出される。
ギター一本で歌い上げる剛と、その光景を見つめる観客たちの一体感が、コロナなんぞ吹っ飛んでしまいそうな勇気に変わっていく。
さて、2022年はバンドメンバーを引っさげての「REBORN」ツアーが始まる。
実は僕もチケットを購入したので、ライブに参戦する。
富士山のオールナイトライブ以来、7年ぶりだ。日常生活に大事な楽しみをひとつ増やしていくことで、その日まで生きる活力になるものだ。
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