Amazon Prime Videoで配信されていて気になった映画『ホラーマニア vs 5人のシリアルキラー』を観たのだ。
『ホラーマニア vs 5人のシリアルキラー』 殺人鬼を前に成長していく主人公。 謎めいた女性とのバディ感も良し。 監督:コーディ・カラハン 出演:エヴァン・マーシュ アンバー・ゴールドファーブ アリ・ミレン |
殺人鬼たちの集会に迷い込んでしまったホラーマニアの主人公が奮闘する、ホラー映画ファンの心をくすぐる痛快作。
ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭(BIFFF)2021にてゴールデン・レイヴン賞 (グランプリ) & 観客賞をW受賞 。
2020年製作/101分/カナダ
原題:VICIOUS FUN
配給:myシアターD.D.
ホラー雑誌「殺人鬼マニア」の編集者ジョエルは、ある夜怪しげなバーに迷い込み泥酔して目を覚ます。
閉店後の店の奥から声が聞こえ、参加者が自らの体験を話し悩みを打ち明け合う殺人鬼たちの集会の参加者と間違われジョエルは招き入れられる。
殺人鬼のふりをしてやり過ごそうとするが、すぐにバレて「ジョエルを誰がどうやって始末するか」で揉め始める殺人鬼たち。
隙をついて逃げ出すジョエルだったが、果たしてジョエルは生きて帰ることは出来るのか!?
バカバカしそうな雰囲気が漂う本作だが冒頭のタクシー運転手殺害シーンで目を奪われ、バーを舞台に繰り広げられる物語かと思いきや警察署や病院等、場所を映して恐怖を楽しませてくれる展開に意外と心を踊らされてしまった。
気弱なホラーマニアの主人公ジョエルは追い込まれた状況で眠っていた何かが覚醒したのか、勇敢に殺人鬼たちへと立ち向かうプロセスは観ていて応援したくなる。
相棒となる女性殺人鬼キャリーは「殺人鬼を襲う殺人鬼」で、キャリーの存在があったからこそジョエルは強い男として成長していくことが出来た。
冴えない青年のジョエルが殺人鬼と対峙することで、逞しい男へと成長していく姿が嬉しい。
殺人鬼の中でも特にボブは刑事や医者に扮装してまで狙った標的を追い続ける執念深さが恐ろしい。殺害された警察署の署員たちは可哀相だったが。
キャリーは謎めいた女性のままだったがそれもそれで良し。殺人鬼を始末する理由等の背景が彼女にはあるのだろう。最後にジョエルをバディにした結末も良し。
細かいことを言うと色々粗もありそうだが十分に楽しめる作品であった、といったところで「カット、カット」。
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