では今回も映画の感想を記していきます。
感想を書くにあたって、結局は個人の好みが大きい。
ってことで、僕の好みで勝手気ままに映画の感想を簡単に述べていきます。
『LOVE SONG』 パワフルなデビュー作。 実験的な作品。 監督:園子温 出演:園子温
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園子温監督のデビュー作品。
目覚まし時計の音が鳴り響く中、園子温監督が暴れまくるという映画。
画(え)としての面白さがあり、若いエネルギーが溢れている。
表現するチカラもある。
でもまだ園子温監督のはじまりで、実験的な映画である。
『ボクサー』 悪い意味で古い映画。 寺山修司はカッコつけ。 監督:寺山修司 出演: 菅原文太, 具志堅用高,小沢昭一, 唐十郎 |
寺山修司の『田園に死す』という映画を観たことがあり、かなり異色な作品だったが、『ボクサー』はまた全然違う作品であった。
1977年公開の映画で僕が生まれた年なのだが、今から40年前の作品と考慮しても作風が古い。
例えばキューブリックの『時計じかけのオレンジ』は1971年のものだが、今観ても新しい。
『ボクサー』は悪い意味で古い。
ヒロインが悪い意味でブチャイク。
寺山修司は偉大な人だと思うが、ちょっとカッコつけ過ぎている。
妙に足の長い犬が出てきて奇妙だった。
かなり古くささを感じた映画である。
『清洲会議』 三谷映画はイマイチ。 キャストが多すぎるのか。 監督:三谷幸喜 出演:役所広司, 大泉洋,小日向文世, 佐藤浩市 |
三谷幸喜さんは好きな人ではあるが、残念ながら三谷映画は好きではない。
ドラマや舞台ではめちゃくちゃ面白いのに、映画になると何故か寒い。
大人数ではしゃいでるのが、映画の構成に合わないのかもしれない。
ストーリーも練られていない。
ドラマや舞台では脚本が最高なのに、何故か映画になるとうまくいかない。
観ている時の驚きと感心する感覚がない。
三谷さんへの期待のハードルが高い分、映画は物足りないのかもしれない。
『私の男』 浅野忠信と二階堂ふみだからこそ成立。 物語は理解出来ず。 監督:熊切和嘉 出演:浅野忠信, 二階堂ふみ,モロ師岡, 河井青葉 |
浅野忠信と二階堂ふみの存在のチカラが大きい。
北海道の極寒の地でロケしただけあって、映像美もすごくいい。
話の内容はかなり奇妙で正直よくわからなかった。
しかし浅野忠信と二階堂ふみの存在が説得力を出している。
親子なのだが男と女の関係で、これが浅野忠信が配役でなかったら、だいぶキモイ。
浅野忠信の存在感が奇妙でイイ。
フツーのオッサンなら完全にアウト。
二階堂ふみも異質な役が出来る貴重な女優の一人である。
他の役者陣も良かった。
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