映画のジャンルにおいても色んな演出があり、銃撃戦をエンタメとして派手に演出していく術もあれば、『ランボー最後の戦場』のようにリアルな描写で目を背けたくなる演出もある。
一味違った映像美で魅せる、ウォン・カーウァイの『グランド・マスター』はカンフー映画として異質であった。
『LONGINUS』 内容忘れるほど印象ない・・・。 カッコつけただけの映画。 監督:北村龍平 出演:櫻井敦司, 魚谷佳苗, 松本実 |
40分の中編もので内容が薄く、内容を忘れてしまうぐらい薄かった。
カッコつけた感が終始あった。
他の映画を立て続けに観た後で、本作の感想書こうかと思った時には内容が思い出せない。
イイとか悪いとか、そんな感想すらも思い浮かばない。
『ランボー 最後の戦場』 悲し気に戦う男。 リアルな描写に複雑な想い。 監督:シルベスター・スタローン 出演:シルベスター・スタローン, マシュー・マースデン,グレアム・マクタビッシュ |
戦場での殺戮シーンがリアルで壮絶。
子供の頃に観た「ランボー」はエンターテイメント的で、バンバン爆破等をして楽しむ映画だった気がしたが。
過去作品の「ランボー」も見直してみようと思った。
過激な描写の技術力の高さに目を奪われた。
臨場感が見事である。
スタローンの存在感に説得力があり、スタローンが戦っている勇姿が観れるだけで魅力度が増す。
リアルな描写での戦場の風景は、複雑な気持ちになる作品であった。
『サバイバルファミリー』 コメディー要素と、 現実的なリアリティーを描いた。 監督:矢口史靖 出演:小日向文世, 深津絵里, 泉澤祐希, 葵わかな |
電気や水道、ガスもストップしてサバイバル生活を送る家族。
その模様をコメディータッチで描きながら、時折過酷な現実を叩きつけるリアリティーがある。
現実世界で本作のような事態が起きた時に「こんな風になるかぁ?」という疑問とツッコミどころもあったが、「こういう風になるであろう現実」を叩きつけられた時には、自分はどう生きるのかを考えさせられた。
『グランド・マスター』 カンフーを映像美で魅せた。 マネ出来ないカッコ良さ。 監督:ウォン・カーウァイ 出演:トニー・レオン, チャン・ツィイー,チャン・チェン |
『恋する惑星』や『天使の涙』のウォン・カーウァイ監督が、どんなカンフー映画を撮ったのか?と興味を持ったが、さすがにカッコ良かった。
カンフーは大したことない。
ジャッキーチェンのようなスピード感もないし、驚くようなアクションではない。
しかしカンフーの動きをひとつひとつ見せて、カッコ良く描いている。
ほとんどがスローモーションでカンフーの技を見せながら、夜の雨降る中で水しぶきがカッコ良く飛び散ったり、その映像美に魅了された。
イップマンという実在する人物を映画なりに描いており、ブルース・リーの師匠であるということで、他のイップマンに関する映画も観たくなった。
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