自主映画の撮影ばかりしていると、残念ながら遊びに行きたい場所にも遊びに行けなかったりする。
しかも今年はコロナの影響もあり「不要不急な外出自粛」などと言われて、それを無視して県外に出ようものなら、「出ていけ!」と言わんばかりに悪者にされてしまうのだ。
そんな外出自粛を要請されたかと思えば、舌の根の乾かぬ内に今度は、「Go To!」だと、「外へ出ろ!」「経済を回せ!」と真逆のことを指示されるのであった。
これは「チャンス!」と思っていたのだが、自主映画の撮影で忙しい。
今年は美術館や展覧会に足を運べず、フラストレーションが溜まっていたのだ。
そして昨年から行きたかった長野県の小布施にある『北斎館』に行くことにした。
そこだ思い付いたのが『鉄平 Go To 長野』である。
自主映画の撮影をしながら、お目当てである『北斎館』に行くのだ。
この『鉄平 Go To ~』をシリーズ化すれば、自分が遊びに行きたい場所へ、自主映画の撮影を兼ねながら遊びに行けるのだ。
今回、第一弾となる『鉄平 Go To ~』シリーズで向かったのは長野である。
東御市 [道の駅 雷電くるみの里]
長野県上高井郡小布施町 [信州小布施 北斎館]
松本市 [松本城]
諏訪市 [諏訪湖]
そんなルートで長野県を回ったのだが、そこで奇跡が起きた。
北斎館から松本城へ向かう道中は土曜日ということもあって、かなり渋滞しており松本城へ着いた頃には真っ暗。
松本城の城内を歩くことは出来なかったが、夜のライトスポットで、美しい松本城の撮影をすることが出来た。
そして松本城から諏訪湖へ向かうと、諏訪湖で花火が上がっているではないか。
この日に花火が上がるなんてことは知らずに、ただの偶然であった。
人が多くいたが、タイミング良く駐車することも出来て、花火のシーンを撮影することが出来た。
小雨の降る中、急いで撮影をしていた。
そこで次は、ひとつの悲劇が起きた。
ラストの決め台詞。
「次は君の街に、GoToだ!!」と吠えるシーンなのだが、そのシーンを撮影している時に、最高のタイミングで花火が連続して打ち上がり、ラストの映像として最高のものになった。
ちょうど花火も最後のクライマックスだったのだ。
最高の映像を撮り終えて、帰宅の渋滞に巻き込まれぬように急いで車に戻る。
興奮しながらラストシーンの映像チェックをした。
「あれ?」
「おかしいぞ」
どうやらカメラの録画と停止ボタンを押し間違えていて、映さなきゃいけない時に停止を押して、終わった後に録画を押していたようだ・・・。
ということで、今回のラストの映像は「NGシーン」、あまり元気がないのでボツにしようとしていたものが使われている。そこに後から声をあてて、花火は編集で追加で盛り込んだ。
そんな奇跡と悲劇が織り交ざった『鉄平 Go To 長野』であるが、ご覧ください。
「次は君の街に、GoToだ!!」
『鉄平 Go To 長野』 上映時間5分35秒 |
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