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映画『人魚の眠る家』ネタバレ・あらすじ・感想。

野圭吾原作の映画を観たのだ。

『人魚の眠る家』
「脳死」に迫るテーマ。
それぞれの立場になり考えさせらる。

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予告編

 

 

解説

 
人気作家・東野圭吾の同名ベストセラーを映画化したヒューマンミステリー。

篠原涼子と西島秀俊が夫婦役で映画初共演を果たした。

『明日の記憶』の堤幸彦が監督。

愛する娘の悲劇に直面した両親の苦悩を描き出す。

2018年製作/120分/G/日本
配給:松竹

 

あらすじ

 
二人の子供を持つ播磨薫子(はりま・かおるこ)と会社を経営する夫・和昌(かずまさ)は、すでに別居状態の夫婦である。

娘の小学校受験が終わったら、離婚することになっていたのだが、二人の元に悲報が届く。

娘の瑞穂(みずほ)がプールで溺れて、意識不明になった。

医師からは「脳死」という宣告が下されて、回復の見込みはない。

脳死を受け入れて臓器提供を希望するのか、心臓死をただ待つのか。

究極の選択を迫られた二人は話し合いの末に臓器提供を決断するのだが、別れの瞬間に娘の手が一瞬動いたのを見た薫子は、娘が死んでいるという現実を受け入れられなかった。

そして、一転して臓器提供を拒否。

娘と妻のために和昌は自らが経営する会社の最先端技術を使って、前例のない延命治療を決意して、娘は体も徐々に成長してゆく。

しかしその決断は、やがて薫子の狂気を呼び覚ましていくのだ。

 

感想

 
東野圭吾作品だということで観ることにした。

殺人事件等が起こるサズペンス、ミステリーだと思って観ていたが、「おっとどっこい」そんな映画ではない。

テーマは「脳死」は人の「死」か、どうかである。

「脳死」をした娘は、皆に「死んだ」と言われる。

でも娘の親からすれば「死んでほしくない」、「死」とは認めたくない。娘は生きていると信じたい。

「脳死」が「死」だと言うのであれば、心臓を刺しても「殺人罪」にはならないはずである。

そんなテーマに真っ向から立ち向かった作品で、観ている者にも考えさせられる映画なのだ。

僕が親ならば娘の「脳死」を「死」だと認めたくないだろう。

それは自分のエゴかもしれないが、「生きている」と信じたいのだ。

「脳死」ということは、残念ながら脳が死んでいるのだ。蘇ることはないのである。

そんな切なさとともに今度は、臓器提供を待っている人たちもいる。

ひとつツッコミどころがあるとしたら、「どこが人魚なのだろうか?」。

人魚であれば水中でも生きていけるけど。

登場人物、それぞれの立場になって考えさせられる映画であった、といったところで「カット、カット」。

 

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