うぉ~っ!!やっとこさ『紋次郎が行く!』を全巻読んだぜっ!!
『紋次郎が行く!』
Moo念平 (著) |
1992年発売当時に第一巻だけ購入したきり、大人になる過程で漫画離れをして、『紋次郎が行く!』は第一巻しか読まないまま大人になっていたのだ。
第一巻を手放すことなく30年の歳月が流れたが、遂にこの度全4巻を揃える偉業を成し得た。
以前に作者であるMoo.念平先生について記事を書いたことがある。
サイン色紙は現在、額縁に入れて部屋に飾っている。
また当時所有していなかった『あまいぞ!男吾』の最終巻16巻も購入して全巻揃えた。
確かヤフオクで3000円~4000円位の価格で落札したと思うが、買い揃えることを目的として30年の歳月を考慮するならば、全然高くはない価格である。
その昔は古本屋に足を運び、運命的な巡り合わせがない限りは「欲しかった一冊」が手に入らなかった。
それが今ではAmazonやヤフオク、メルカリ等で出逢いの幅が広がった。
『紋次郎が行く!』を全巻買い揃えて、念願の『紋次郎が行く!』を全巻読破したのである。
何と言っても、「絵が上手い!」。Moo.念平先生の絵の上手さに見惚れるばかり。
中学生の出嵐紋次郎(でがらしもんじろう)が町に越して来て内野宝という同級生の女の子と出会い、彼女を「師匠」と慕いながら剣道を通して学園生活で大暴れするという単純明快な熱血青春漫画!!
自分と母を捨てた父親の貫太郎を憎み、母親と師匠以外の女性に対して執拗までの嫌悪感を抱き、武士道の道を究めようと猛進する紋次郎。
「女なんか」と女性蔑視とも言えるような発言を繰り返す『紋次郎が行く!』は、現代ならば批判が殺到しそうな男クサイ漫画である。「男クサイ」と表現するのもいただけないが。
当時は確かに「女なんて」と言いながら硬派を決め込み、男クサくケンカに明け暮れ大暴れする光景がカッコ良く思えたものだ。
漫画を読み進めていくと、実はそうでもないことに気付かされる。
荒っぽくチカラで立ち向かう紋次郎に足りないのは「女性のしなやかさ」であったり、男クサイ漫画に数多くの魅力的な優しく強い女性が登場する。
飛行機事故で亡くなったと思われていた父親の貫太郎は遠く離れた島で生きており、家庭を捨てたわけでなく母親の妹と妹の手術のために海外へ向かったのだ。
そして、どれだけ強くなっても貫太郎や紋次郎が一生越えられないのが「女だ」ということが語られる。
父親との確執が解けて日本に帰国した紋次郎が逞しくなって師匠の宝と再会して、彼女の手を掴みながら剣道部の連中たちの前をドタバタと駆け抜けて行く。ナイス!ハッピーエンド!!
いや、ちょい待て。第一巻から可愛がっていながら長らく登場する機会のなかった紋次郎の弟を、せめて最終話で登場させてあげて欲しかった~。
途中から完全に弟の存在が消えました。ひゃっ!!
それにしてもMoo.念平先生の熱血青春漫画は永遠に不滅なのだ!!
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