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ドラマ『奪い愛、高校教師』ネタバレ・あらすじ・感想。

SNSで話題沸騰の「奪い愛」シリーズの最新作を観たのだ。

『奪い愛、高校教師』
美男美女のホラーコメディーな怪演。
全員バカによる暴走する純愛。
監督:小松隆志
出演:観月ありさ,大谷亮平,岡田奈々,松本まりか

 

予告編

 

 

解説

 
怒涛の展開と豪華俳優陣の怪演で ネット・SNS を中心に大きな話題となった脚本・鈴木おさむによる「奪い愛」シリーズの最新作。

実力派女優・観月ありさが主演。

過去シリーズに出演した大谷亮平、松本まりかも参戦、AKB48の岡田奈々の演技も光る。

アベマ・テレビ朝日で四夜連続放送。

全4話。

 

あらすじ

 
バツイチの看護師・星野露子(観月ありさ)は、引っ越してきた街の楽器カフェで、音楽教師・冬野三太(大谷亮平)のフルート演奏を聴き、運命的な恋に落ちる。

しかし、三太には同じく蘭桜女学院高等学校に勤務する英語教師・十仲華子(松本まりか)という婚約者がいた。

後日、三太のクラスに露子の娘である星野灯(岡田奈々)が転入、三太は生徒であるはずの灯に次第に教師と生徒を超えた気持ちを抱くようになる。

高校教師とその婚約者、生徒と母親まで巻き込み、一人の男の愛を三人が奪い合うことになる。

 

感想

 
初めて「奪い愛」シリーズを観たが、ドラマ仕立ての役者さんを使った壮大なコントであった。

制作側も意図として笑わせようとしているのが伝わってくる。

だからと言って「さむい」コメディーにはならず、オーバー演技のリアクションでスピーディーな物語展開に「奪い愛」シリーズの人気の秘密を伺い知れた気がする。

大谷亮平が本人には全く悪気のないモテっぷりで関わる女性たちを魅了して虜にしていくが、日常生活でこれほど男前で優しい人が目の前に現れたら、女性が恋に落ちていくことも納得出来てしまう。

登場人物が美男美女でありながら全員バカで、ロマンスを追いかけ過ぎるがあまりに過激な暴走をしていく。

婚約者と観月ありさとのバトルが中心に勃発するのかと思いきや、観月ありさの娘が、ある意味主役級にバトルを勃発させてしまうのだ。

全話通して観てみると主役であるはずの観月ありさが一番「蚊帳の外」で、大谷亮平の眼中には一切入っていない状態である。

結局は婚約者と娘が大谷亮平を奪い合い、「蚊帳の外」の観月ありさが発狂して大暴れしていただけに過ぎないのだ。

この壮大なコントは全4話という構成が大正解で、全12話ならばハイテンションドラマに視聴者の体力も付いていけずにキツイが、全4話、しかも1話あたり24分という短めの尺が丁度良く、次回を観たくなるアドレナリンを分泌させてくれる。

観月ありさは話が増すごとにホラーコメディーの怪演で視聴者を釘付けにして、松本まりかは大谷亮平を奪われることで頭がおかしくなっていくサイコブリッ子を演じ、大谷亮平と岡田奈々はまっしぐらな純愛バカを貫き通してドラマを盛り上げてくれるのだ。

バカ四人が揉めると、屋上から転落したり、橋の上から落下したり、イイ意味でくだらないコントを見せられている感じであった。

名立たる役者さんが「奪い愛」シリーズでドラマ仕立てのコントに参加してくれるのは楽しい限りではあるが、どっぷりハマり過ぎるとフツーの演技が出来なくなる恐れがあるのではないかと心配になるほどの過剰ぶりだったので、クランクアップ後はゆっくりと静養していただきたいと勝手に思ってしまうのである。

SNSで話題にさせる内容を考えた鈴木おさむさんの戦略であろうドラマ作品に見事にやられた、といったところで「カット、カット」。

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