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Netflixドラマ『今際の国のアリス』ネタバレ・あらすじ・感想。

オリティーの高さが話題の『今際の国のアリス』を観た。

『今際の国のアリス』
Netflix × 漫画原作ものは、最強。
驚きの映像表現。
監督:佐藤信介
出演:  山崎賢人,土屋太鳳

 

Netflix

 

予告編

 

 

解説

 
『週刊少年サンデー』に連載されていた麻生羽呂原作をNetflixドラマで実写化。

4度目の共演となる山﨑賢人と土屋太鳳がW主演。

常に新しい挑戦を続けてきた佐藤信介監督がメガホンをとる。

頭脳も肉体もフル稼働した“げぇむ”の新感覚と、VFX、美術、撮影により緻密に計算されたニューワールドの創造。

個性豊かなキャラクターたちの極限状態で繰り広げられる人間ドラマ。

シーズン1は、配信後28日間で全世界1800万世帯で視聴。

2020年12月10日から全世界独占配信されて以来、日本国内のメンバーが作品を選んで視聴した回数に基づく総合トップ10で1位を獲得。

韓国、台湾、香港、タイ、フランス、ドイツ、イタリア、サウジアラビア、モロッコ、ジャマイカなどの世界約40か国と地域で総合トップ10入りを果たした。

 

あらすじ

 
変わり果てた“今際の国”で生き延びるためのルールはただ一つ、命をかけた“げぇむ”に勝つことであり、クリアすれば“ビザ”を取得出来る。

“ビザ”に記された日数の分だけ生きることが出来るが、“ビザ”が切れる前に再び“げぇむ”に参加しなければならない。

“げぇむ”は毎晩日没後に開催されて、場所や内容はさまざまである。

参加者はどこで“げぇむ”に参加してもいいが、“げぇむ”会場に入場後はクリアするまで外に出ることは許されない。

参加者には一人一台スマートフォンが支給され、スマートフォンにはトランプのカードが表示される。

マークが“げぇむ”の難易度やタイプを表して、クリアするとその数字の分の“ビザ”が発行される。

スペードは体力勝負の「肉体型」、ハートは人の心を弄ぶ「心理型」、クローバーはチームの絆が必要になる「バランス型」、ダイヤは頭脳戦が求められる「知能型」を示す。

 

感想

 
漫画原作である『今際の国のアリス』であるが、その実写化に伴い漫画実写化のスペシャリストである佐藤信介監督を起用したのは間違いないであろう。

また日本の漫画やアニメのクオリティー、発想の斬新さは、日本のドラマや映画のオリジナル原作ものよりも、遥かに優れた世界観を生み出してくれる。

それが製作費が潤沢にあるNetflixでドラマ化され、日本の漫画原作ものを上手く実写化させることに成功すれば、ハリウッド級の日本ドラマが完成させることが出来る。

Netflixの製作費×漫画原作という組み合わせによって、日本の映画やドラマもクオリティーの高いハリウッドにも劣らない作品を作り上げることが出来るのだ。

本当は日本のテレビ局や映画制作会社に潤沢な予算があればイイのだが、今やネット配信サービスでの予算には敵わない。

予算をかけたクオリティーの高い魅力的なコンテンツを作り続けるNetflixが、どんどん新規ユーザーを獲得して、さらに離脱させない充実したコンテンツで勝ち続けていくことは火を見るよりも明らかなのである。

人っこ一人いなくなった渋谷のスクランブル交差点の映像は衝撃的だ。

栃木県足利市に大規模なオープンセットが建設されたという。

交差点の道路と改札口以外はほぼCGで作成されている。

さて『今際の国のアリス』であるが、僕はあまり好みではない。

海外でも評判が良く、パート2の製作も決定したらしいが、一気見したくなるほど続きが気になって仕方ない感覚にはならなかった。

映像のクオリティーの高さは凄いとは思うが、このよくわからないゲームに勝手に参加させられて「ゲームをクリアしていく」というシチュエーションは、さほど目新しいものではない。

『ガンツ』や『バトルロワイアル』、『神さまの言うとうり』『リアル鬼ごっこ』などなど、その他にも日本の漫画原作ものは「意味不明なゲーム参加」という設定のものが多く、そこで「生きるか、死ぬかのゲーム」を繰り広げるのも同様である。

また主催者側が、どこかしら稚拙であり、卑劣で残酷であるというのも共通項としてある。

そして、男には必ず、守りたくなる女性が存在するのだ。

決して日本のテレビ局では制作出来ない映像表現は目を見張るものがあるが、物語展開には刺激を受けない。

初めて『ガンツ』の漫画を読んだ時の衝撃の方が大きかった。

『ガンツ』ではさらに黒いスーツやカッコイイ武器などのアイテムを持って、バケモノたちとバトルをするハラハラドキドキ感があった。

『ガンツ』の実写化をしたのも佐藤信介監督だが。

『今際の国のアリス』では、まどろっこしい人間関係が物語の足を引っ張り、ウジウジした山崎賢人の浮かない顔を終始眺めているだけなのだ。

まどろっこしい人間関係が物語に深みを与えて観ている者の感情を揺さぶるのも確かなのだが、ハッキリ言ってコイツらの過去に興味ないし、「とっととゲームをやってくれや」と思う。

その点、物語を面白く加速させてくれるのが村上虹郎の存在だ。

彼は合理的な判断で非情にゲームをクリアしていく。

頭もキレて、物事に瞬時に対応していく。

ま、山崎賢人と対極にいる人間を描くことで、双方の良さが際立つのだが。

僕個人的には、村上虹郎の役柄に好感が持てて、「四の五の言ってねーで、とっととやれや」というスタンスなのだ。

「パート2の製作が決まった!」とニュースになっていたが、今回の『今際の国のアリス』では何も解決していないのである。パート2が作られることを見越している終わり方なのだ。

同じく山崎賢人主演の『ジョジョの奇妙な冒険』は第一章が終わっても、第二章は至って制作される兆しもないが。

そんなこんなの『今際の国のアリス』ではあるが、もちろんパート2も観ますよ~、ってなところで「カット、カット」。

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