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のん『のんザウルス in Zepp Tokyo 1st Last LIVE』

んが2021年12月25日に開催したライブ『のんザウルス in Zepp Tokyo 1st Last LIVE』が、U-NEXTで独占配信されたので観たのだ。

『のんザウルス in Zepp Tokyo 1st Last LIVE』

 

のんザウルス in Zepp Tokyo 1st Last LIVE

 
今年になって初めて遅ればせながらNHKの朝ドラ『あまちゃん』を観て、のんの才能に興味を抱いた。

役者としての才能はもちろん、創作あーちすとと名乗って絵を描いたり、脚本と監督と主演を務めた長編映画『Ribbon』を作ったりと多岐にわたる活動をしていて、遂にZepp Tokyoでのライブまでやってのけた。

天真爛漫に自分の好きなことを、「まるで少女のように」夢中でやっている。

恐竜の尻尾を生やしたのんザウルスが、Zepp Tokyoに君臨した。

自らギターを弾いて歌うのん、「何でも出来るんだな」と、その才能に驚く。

「女性」というよりかは、「女の子」ならではのカワイイ衣装に身を纏い、キュートに歌い上げる。

純真な小学生のような無邪気さがあり、キラキラした澄んだ瞳が印象深い。

予めお客さんには小さなタンバリンを配布しており、コロナ禍で声を発することが出来ない会場で、タンバリンを使ってライブを盛り上げる。不自由さを逆手にとり、新しいアイデアで心に残るライブを生み出す。

歌を聴いていると「何だか真島昌利っぽいなぁ」と思い調べてみたら、実際に真島昌利に楽曲提供してもらっていたようだ。

のん自身が真島昌利や甲本ヒロトが好きらしく、のんの歌い方や曲調に表れている。

『さぁいこう』は真島昌利が作った歌で、さらに甲本ヒロトの『キスして欲しい』を、のんがカバーした。

2022年1月1日に閉館するZepp Tokyoでのステージ上で、Zepp Tokyoの閉館を悔やむのんは、「時間が巻き戻ったらいいのに」と呟き、サディスティック・ミカ・バンドの『タイムマシンにお願い』を熱唱する。

様々な表現方法と声色を変えて、音楽を心底楽しんでいるのんが独自のパフォーマンスを繰り広げる。

自身が監督した映画『Ribbon』のトレーラー映像が流れ、サンボマスターが映画のために書き下ろした主題歌『ボクだけのもの』をのんが気持ちよさそうに歌う。

全21曲を歌い上げ、唯一無二の、のんにしか出来ないハッピーなライブがあった。

ひとつの枠にハマらず、自由奔放にアイデアを発信して、誰も想像出来ない新しいのんを見せ続ける。

才能溢れるのんの貴重なライブ映像であった。

 


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