岡本太郎を敬愛しながらも、今回初めて訪れた川崎市岡本太郎美術館。
岡本太郎美術館は生田緑地の敷地内にある。
朝、雨は止んだり小雨が降ったり、連日の猛暑を考えれば涼しくて丁度良い。
現在は小松美羽さんの企画展が岡本太郎美術館で開催され、二人とも好きな僕にとっては有難い展覧会である。
階段を上れば岡本太郎の『樹霊Ⅰ』が。1970年の大阪万博の『太陽の塔』の地下に展示されていた作品。
そして、巨大な30Mの高さのある『母の塔』。
大地に深く根を張り、丸みを帯びた母性のふくよかさ。天に向かって生命の炎が活き活きと伸びている。
いざ、入場へ。
館内も写真撮影OKということで、写真を交えながら感想を。
迫力に満ちたエネルギッシュな作品が並ぶ。
独特な色彩表現で原色をキャンバスに叩きつける。
岡本太郎の生みの親、岡本一平さんと岡本かの子さんの展示コーナーもある。画家で漫画家であった一平さんと、歌人で小説家のかの子さん。二人の才能が融合されて芸術家・岡本太郎が誕生した。
見れば見る程、考えれば考える程、理解出来ない『遭遇』。一体、何と何が、誰と誰が遭遇してしまったのだろうか。
「芸術ってのは判断を超えて、『なんだ、これは!』というものだけが本物なんだ」と語る岡本太郎の作品は、まさに「なんだ、これは!」。
「なんだ、これは!」と叫びたくなると同時に想像力を働かせる楽しみがある。岡本太郎の作品を目の当たりにして、自分の感受性がぐわんぐわんと揺れ動き喜ぶ。
作品を創ることへの情熱がメラメラと燃え盛っている。
『若い時計台』は、まるで生きものだ。時間を表すメモリが魂のように孤を描き目を光らせている。時を刻むことは年を取ることだが、樹木か炎か、12本の角が伸び、活き活きと若さを象徴している。
銀座の数寄屋橋では高さ8Mの『若い時計台』が、忙しい人々の時を刻んでいるのだ。
僕の好きな『太陽の塔』。大阪府吹田市の万博記念公園では、高さ70Mの『太陽の塔』がそびえ立つ。
独創的な絵画や立体作品を生み出す岡本太郎の作品を、岡本太郎美術館では十二分に満喫することが出来る。
岡本太郎のデザインした椅子を設置しての休憩スペースも設けられ、作品を身近に感じながらアートを楽しめる。
立ち並ぶ立体作品はまるで「生命の神秘」「宇宙の神秘」。
心臓の音、呼吸の音が聴こえてきそうな空間であり、また激しい炎の音が騒々しく鳴り響きそうでもある。
2022年9月1日から2023年1月31日まで工事のため休館するらしい。工事前に来館して良かった。またリニューアルした時に訪れる楽しみがある。
壮大なパワーをもらった気がした。岡本太郎美術館は最高のパワースポットだ!
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