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映画『響 – HIBIKI – 』ネタバレ・あらすじ・感想。

手友梨奈主演の『響 – HIBIKI – 』を観たのだ。

『響 – HIBIKI – 』
天才的な文学の才能と暴力。
平手友梨奈主演での成功。
監督:月川翔
出演:平手友梨奈北川景子アヤカ・ウィルソン

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予告編

 

 

解説

 
「欅坂46」の平手友梨奈が映画初出演で主演の、マンガ大賞2017で大賞に輝いた柳本光晴のコミック『響 小説家になる方法』を映画化。

 

『響~小説家になる方法~』

柳本光晴  (著)

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主人公の響役を平手が演じ、編集者の花井役を北川景子、響が所属する文芸部の部長で響の圧倒的な才能との差に苦しむ女子高生・祖父江凛夏役を、8年ぶりの実写映画出演となる『パコと魔法の絵本』のアヤカ・ウィルソンが演じる。

高嶋政伸、柳楽優弥、小栗旬らが共演。

『となりの怪物くん』『センセイ君主』の月川翔が監督。

2018年製作/104分/G/日本
配給:東宝

 

あらすじ

 
文芸雑誌「木蓮」編集部に鮎喰響(平手友梨奈)という15歳の少女から一編の新人賞応募作が届き、破棄されるはずだったその作品に編集者の花井ふみ(北川景子)が目を留める。

響の作品や言動が、有名作家を父に持ち自身も小説家を目指す高校生の祖父江凛夏(アヤカ・ウィルソン)、栄光にすがる作家、スクープ獲得に固執する記者と対峙することになる。

 

感想

 
現在放送中の連ドラ『六本木クラス』での平手友梨奈の魅力が凄過ぎて、平手友梨奈主演作品を観ることに。欅坂46のセンターだったらしいが、実は平手友梨奈のことは一切知らず、『六本木クラス』で存在を知った。

『響 – HIBIKI – 』がどうしても観たかったわけでもなく観始めたのだが、途中で観るのをやめようかなぁと思っていたところ、平手友梨奈演じる響が男子高生の指をへし折るシーンで一気に釘付けに。

天才的な小説を書く主人公という設定プラス、バイオレンスな主人公の描写のギャップに惹かれる。

暴力的な響の魅力は良いが、天才的少女という割には頭の悪い行動とも言える。天才的な少女ならば暴力での解決は愚行だと認識しているはずなのだ。

数々の暴力シーンは当然ながら響が悪い。正当な理由があっても暴力に発展することは許されない。そんなことが通用すれば誰しもが暴力で解決する社会になる。

しかし人に媚びない、損得を考えずに行動する響の言動は、響のキャラを際立たせる重要なポイントでもある。

また校舎の屋上から落ちてしまったり、踏切内に立ち電車に轢かれそうになるシーンを見ると、「このコ、長生きせんぞ」と思ってしまう。

いつか傷害事件での逮捕や事故死等、そんな危険性をはらんでいる少女なのだ。

物語も非常にテンポ良く進み面白かったが、キャラクター描写が物足りなかった。漫画が原作なので魅力的な小説家たちが登場して今後物語に深く関わっていくのだろうと思うが、本作では深くまで描き切れていない。柳楽優弥や小栗旬等とのドラマをもっと観たいと思わざるを得なく、消化不良が残る。映画ではなく連ドラの方が良かったのではないかと考える。

連ドラならば色んな登場人物との関係性を深く掘り下げていくことが可能だ。

結局全編を通して続編が気になる運びなのである。面白いけどパート1だけでは物足りない。

15歳の少女の響が芥川賞と直木賞の同時受賞というのも、「んなアホな」という展開である。確かに現実でもメジャーリーグで二刀流で活躍する大谷翔平やボクシング世界チャンプの井上尚弥みたいな漫画のキャラみたいな存在も実在するが、15歳で芥川賞と直木賞をW受賞するのは流石に現実離れし過ぎているのではないか。

だからと言って受賞しないパターンでは面白さはない。響の天才性を表すには必然的だったとも言えるのだから難しい。

何にせよ平手友梨奈を主役に抜擢したことで著しく本作が面白くなったのは事実であろう。

原作漫画も読みたくなる作品であった、といったところで「カット、カット」。

 

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