ホラー漫画を実写化した『絶叫学級』を観たのだ。
『絶叫学級』 不快感あるシーン。 幽霊はあんまり関係ない。 監督:佐藤徹也 出演:川口春奈 広瀬アリス 松岡茉優 |
いしかわえみの人気オムニバスホラー漫画を川口春奈主演で実写映画化。
『絶叫学級』は少女漫画雑誌「りぼん」で2008年から連載。
『絶叫学級』
いしかわ えみ (著) |
川口春奈の他、広瀬アリス、松岡茉優、波瑠、山本美月ら注目の若手女優が多数集結。
2013年製作/77分/G/日本
配給:東宝映像事業部
12年前に命を落とした少女・黄泉に願いを伝えると「大切なものと引き換えに願いが叶う」という都市伝説が伝わる私立女子高に通う加奈(川口春奈)は、些細なことで学校の人気者リオ(広瀬アリス)に目を付けられる。
加奈は何とか解決するため黄泉の力を借りてリオたち花形グループに仲間入りするが、代わりに友人の絵莉花(松岡茉優)がいじめられてしまい・・・。
ホラー漫画の原作モノなので全体を通してざっくりと物語は良かった。
しかし、いじめシーンやいじめられてた女のコの机の上の消臭剤をむしっているシーンやトイレで弁当を食べてるシーンの演出が汚くて不快感も多く、ただただ観ているのが苦痛なシーンが多い。
また共感出来る登場人物が存在しないのも、「こいつらのこと知ったこっちゃない」と思わせるマイナスポイント。中でも松岡茉優が演じる絵莉花だけは唯一共感が持てる登場人物。
いじめの首謀者である広瀬アリスは「お前何がしたいねん」と思わせ、それを取り巻く連中も低能なクズ。川口春奈も十分キレイでありながら「一番キレイになりたい」と願望を露わにして、見た目だけの美しさを求めて内面はクソ。意味不明な人物は栗原類で「このコメディー、いらんやろ」と謎が深まるばかり。
女性教師もいじめ問題を気にしている割に、情報提供してくれた元いじめられっ子の女のコの名前を広瀬アリスに悪気もなく告げるバカッぷり。そりゃ情報提供をしてくれたコの名前を首謀者に告げたら、報復を受けるに決まってるやろ。
良いか悪いか微妙だが面白かったのは山本美月が幽霊役でありながら、オープニングでストーリーテラーを務めていたのが斬新。幽霊役が「有象無象の人間ども!」と言い放ち物語が始まるのは「幽霊から見た人間の愚かさ」を見ている感じで目新しい気がした。
山本美月もガスの元栓を開けて火を点けて爆発させる程の大袈裟な事態をやる必要性があったのかは不思議。いじめの報復に全員を爆破で吹っ飛ばすことはないだろう?あまりにも発想がぶっ飛び過ぎてはいないか。危険なヤツ過ぎる。
登場人物全てが意味不明のバカばかりで共感するところはゼロ。低能が集まると、こんな学級になるのか。
あんまり幽霊は関係ない物語だったなぁ、と思ったところで「カット、カット」。
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