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千原ジュニア『14歳』を読んだ

原ジュニアの『14歳』を読んだ。

悩める年頃である。

僕は僕の14歳と重ねながら、そして今の38歳の僕と重ねて読んでいた。

『14歳』

千原ジュニア (著)

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14歳

 
千原ジュニアは14歳の時に引きこもりだった。

何とも言えない苛立ちを抱えながら彼は自分の部屋に鍵を付けて引きこもったのだ。

僕は自分の14歳と重ねながら凄くその気持ちが分かった。そんな年頃なのだろうか。

僕にとって14歳と15歳は壮絶に苦しく自分が嫌いだった。

自分以外も嫌いだった。目に映るもの全てが嫌いだった。毎日イライラしていた。友達と楽しく笑っていても、一人になった途端に悩み続けていた。

あの頃の僕は自殺するか他殺するかもしれないような、かなり危険な状態にあった。自覚症状があり「ヤバイ」と爆発しそうな心を必死で抑えていた。

ただ僕には引きこもる部屋がなく、6歳離れた兄貴と団地の同じ部屋にいた。

そんな爆発寸前の僕が何とか自分を取り戻したのはまた機会があれば書くとして、38歳の今の僕は非常にその時と同じぐらいに、精神のギリギリを生きている。たぶん何かの衝動があれば、僕は自分を殺すかもしれない。

だから今、作品を描いている。作品を作るということは、生きるということ。

誰とも共通言語がなく分かり合えなくても、作品に自分を表現することが出来る。

千原ジュニアは自分の戦う場所を見つけることが出来た。

笑いという世界に入って自分が輝ける場所を見つけることが出来た。

多くの人たちは残念ながら見つけることが出来ない。見つけたとしても戦おうとはしない。

そのくせ自分のいる現状に不平不満を言っている。愚痴は自分に向けてではなく、国や政治、会社や家族や他人や自分のまわりの環境に対して。

でも自分は一切挑戦しようとはしない。挑戦する人を嘲笑するだけである。

そんな生き方がイヤだ。刃を自分の内側に向ける。

僕は社会不適合者かもしれない。毎日同じルーティーンで繰り返される日常にすぐに飽きてしまう。飛び出したくなる。

千原ジュニアが才能を持っていたのは間違いない。間違いないが、腐って動き出すことをためらっていたら、現在の千原ジュニアはなかっただろう。

しかし千原せいじという底抜けに明るい兄がいたことで、彼が引きこもり続ける未来はない。

どんなカタチにせよ兄の明るさによって、薄暗い部屋から明かりの見える場所へ出て行こうとしたのではないだろうか。

千原ジュニア著の『14歳』とても良かった。きっと共感できる人も多い作品だと思う。

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