一風変わった映画たちを観た。
それぞれ特色が違って面白かった。

それではレビューをしていきます。

コミカルな要素が強いのだが、空回りしたおバカ映画になることなく、スリルや怖さを味わいながら、時折脚本の巧みさに唸る。

堺雅人さんの演技が笑いを誘い、香川照之さんの180度人格が変わる演技がスゴイ。

大ヒットドラマ『半沢直樹』コンビの違った演技を堪能出来る。

荒川良々の起用もすごく良く、一見怖くなさそうな人が演じる怖い人は、すごく怖かった。

何よりも脚本がイイ。

最高に面白くオススメ！

大島美幸が男性役を演じていて、映画の独特な雰囲気と大島美幸の独特な演技が面白い。

全員で豪速球を投げることを競っていたのに、いきなりスローボールを投げてきた感のある作品である。

スローボールは意外と投げるのが難しい。

投げ方を間違うとすぐに退屈になってしまう。

退屈させずにスローボールの世界にまんまと引き込んでいった。

大島美幸の顔はブチャイクだといじられるが、人をほのぼのさせてくれる超癒やし顔である。

仏様みたいな顔をしていて「福ちゃん」とは名の通りだ。

堺雅人は、本当にイイ役者。

シリアスとコメディーをキチンと演じ分けられる。

新井浩文もスゴく良くて、『百円の恋』といい脱力感のあるクズ男っぷりを演じさせたらモーレツにイイ。

ラスト、吉田大八監督ならではの演出も堪能出来て、楽しめた。

秘密ごとはなく何でも言い合う家族だが、本当は嘘だらけ。

本作の方が先だが、以前に櫻井翔主演のドラマ『家族ゲーム』に似ていた。

スケベな父親役は同じく板尾創路な点も共通である。

演出がとにかく奇をてらおうとしている感が伝わってきて下手クソに感じる。

「わー、イイなぁ」とか「カッコイイなぁ」とか思えない。

「あー、ムダ」「いらんいらん」と思う。

カメラを必要以上に無駄にぐるぐる回すから、映像酔いしてしまう。

観づらいったら、ありゃしない。

せっかく面白い題材を扱っているのだから、変な味付けはしなくていい。

味付けをするのならどこかポイントを絞った方がイイ。

最初から最後まで変なことをすると活きるモノも活きない。

黒の中に白があるから映えるわけで、黒と白を交互に見せられたら気持ち悪いだけである。