意図して選んだわけではないが、チョイスしたのがパニック映画ばかりであった。
非日常的なことが起きて人々がパニックに陥っていく様子は、アプローチの仕方は違えど色々と見比べてみると面白いものである。
『28週後・・・』 ビックリさせようとすることで、 ベタな表現になってしまう難しさ。 監督:ファン・カルロス・フレスナディージョ 出演:ロバート・カーライル, ローズ・バーン,ジェレミー・レナー, マッキントッシュ・マグルトン |
ゾンビ映画は魅力的な題材ではあるが、魅力的な題材であるが故に手を出すのがコワイ禁断の果実なのかもしれない。
フツーにゾンビが襲ってくるだけではツマラナイので、制作側は意外性を色々と考えるのだろうが、観ている人もそれは想定内で身構えながら観ているので、意外なことをやろうとすればするほど実はベタば表現になってしまう。
愛する人がゾンビになってしまうとか、頼りになる人が死んでしまうとか、安心しているところで急にゾンビが襲ってくるとか。
斬新で他にはないオリジナリティーを出すことは、難しいジャンルである。
『新幹線大爆破』 キャストが豪華!題材も、 スケールがデカくてGOOD! 監督:佐藤純彌 出演:高倉健, 千葉真一, 宇津井健, 丹波哲郎 |
キャスト陣が豪華。
今から40年以上も前の作品で、新幹線大爆破というスケールの大きいテーマを扱って面白いモノを作ろうとする心意気がイイ。
しかし、さすがに物語の展開に笑いがこみ上げる。
大真面目にやっていて当時は興奮していたかもしれないが、ついつい笑ってしまう。
現金の受け渡しの際に崖の上から犯人がロープでトランクを引き上げるのだが、ちょうど崖の上でジョギングしている柔道部の連中が現れたり、新幹線の爆弾をはずすための図面が喫茶店に置いてあるのだが、警察が図面を受け取りに行こうとすると、喫茶店が不慮の火災で燃えてしまい図面がパーになってしまう。
とにかく壮大なコントのように、笑える要素が多くて楽しませてくれる。
『アイアムアヒーロー』 日本映画ということを忘れるぐらい、 見事なゾンビ対決とアクション! 監督:佐藤信介 出演:大泉洋, 有村架純, 長澤まさみ, 吉沢悠 |
原作の漫画を読んでおらず、実写化としてのウンヌンは正直わからない。
漫画でのファンが観て納得するのかどうか。
映画単体としては文句なしに面白い。
ゾンビとの対決も面白く、大泉洋の役どころも良かった。
大泉洋が「助けに行こうか?隠れていようか?」葛藤するシーンは、すごくイイ演出であった。
しつこいぐらいにその葛藤が描かれるが、それこそがリアリティーとして良かった。
『モンスターズ/地球外生命体』 う~む、どう観るか? パニック映画と期待しちゃダメ。 監督:ギャレス・エドワーズ 出演:スクート・マクナリー,ホイットニー・エイブル |
タイトルもジャケもパニック映画だと思って観るが、全然パニック映画じゃないことで逆にパニックになった。
ただ男女が旅してるだけ、それだけ。
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