劇場公開中から『ラ・ラ・ランド 』をずっと観に行こうかと思っていたが、混んでいる映画館に行くのがイヤで、いつ行こうかと迷ったまま結局観に行かなかった。
そしてやっと今回観ることが出来た。
『二重生活 』 リアルな演技と雰囲気はイイ。 が、何かが足りないまま。 監督:岸善幸 出演:門脇麦, 長谷川博己, 菅田将暉,リリー・フランキー |
菅田将暉は自然な演技が上手いのは知っていたが、門脇麦もリアルな感じがすごく良かった。
映画の雰囲気も良く、なかなかハラハラさせられた。
だがそこに浮いていたのが長谷川博己。
好きな役者ではあるが長谷川博己があまりにもシュッとしてカッコ良過ぎて、リアリティーがなく作品から浮いていた。
門脇麦のあまりにも尾行の下手クソさに、見ている方が心配になる。
それに結構頭が悪い。
同棲している彼氏は眼中からなくなり、すぐにフラフラと流れに乗ってしまう。
物語としてはすごくイイ流れを作っているのだが、何か物足りないまま流れて終わってしまった感があった。
『ロボジー ROBO-G 』 前半の展開は想像範囲内で、 後半からラストはイイが・・。 監督:矢口史靖 出演:五十嵐信次郎, 吉高由里子,濱田岳, 川合正悟 |
ロボットの中にジジイが入って、そのロボジーが人気になって、てんやわんやする物語というのは観る前から知っており、大体想像範囲内で物語展開に驚きがない。
どういう風にラストは回収していくのか?と観ていて、なかなか面白くはあったが、最後まで人を騙し続けていたところはいささか疑問が残った。
『ラ・ラ・ランド 』 監督の手腕は一級品。 でも、綺麗ごとのおとぎ話。 監督:デイミアン・チャゼル 出演:ライアン・ゴズリング, エマ・ストーン,カリー・ヘルナンデス, ジェシカ・ローゼンバーグ |
待望の本作、期待をしていただけに残念ながら期待値を超えなかった。
映画館で観ていたら、もっと感動できたのかもしれない。
監督の手腕は一級品なのは間違いなく、これほど美しい世界を完成させたのは本当にスゴイ。
しかし個人的には、あまりにも綺麗ごとばかりのおとぎ話を観た感じ。
夢を見る二人の物語の美しいシーンだけを掻い摘んで、見事な演出で作り上げ、感動して拍手喝采する者もいれば、シラけてしまう何ともひねくれた自分がいる。
ライアン・ゴズリングもカッコ良かったし、エマ・ストーンの歌も演技力も良かった。
何度も何度もオーディションに落ちて挫けそうになるエマ・ストーンだったが、一番嫌いな展開は、そこから「五年後」とかいうやつ。
五年経ったらスターになっている幸せ絶頂のエマ・ストーンが、新しい家庭を築きながらも、昔の男であるライアン・ゴズリングと出会って心がグッときてる感じ。
「は?」五年前の元彼と出会ったところで女なんて、何とも思わんやろ?いや思ったところで、隣に今の旦那がおるやろが。
元彼に対しても、今の旦那に対しても、同情してしまう。ひでぇ女だ。
本作は男女の夢物語で全ての展開がこの二人の男女を中心に描かれており、その他の人間はことごとくエキストラな存在なのだが、いや、違う。
全てはエマ・ストーン中心の物語で、ライアン・ゴズリングでさえもその他エキストラに過ぎなかったのだ。
エマ・ストーンは非常にキュートで魅力的だが、女性の怖さを持った非常に怖い怖いモンスターなのである。
『何者』 憂鬱な顔をした仲間にウンザリも、 後半の展開にグッときた。 監督:三浦大輔 出演:佐藤健, 有村架純,二階堂ふみ, 菅田将暉 |
先ずは美男美女を集めたキャスティングが嫌い。
こいつら不細工な人間とは、友達にならんのか?
有村架純は菅田将暉と付き合っていたのだが、佐藤健は有村架純に惚れている。
「えぇ~、狭いなぁ。世界が狭っ!友達が付き合ってた女なんて絶対にイヤやわ」佐藤健の顔ならば、もっとめちゃくちゃモテて女に困らないはずだが。
憂鬱な顔をした就活中の仲間がいて、「うわ~、こんな仲間いらんわ~っ」て思う。
物語の設定はともかく、それらを覆すような後半の展開に拍手を送りたくなった。
ツイッターをやっている主人公、演劇をやっていた主人公、不自然な就活をしている仲間、それらの全てがものの見事に上手く演出されて、観ている側の鬱憤をなくしてくれるのである。
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