キューブリックは偉大ですね。
同じジャンルは作らず、どれもこれも、その巧みな演出にひれ伏します。
『フルメタル・ジャケット』 前半の訓練所での物語が最高。 後半はトーンが変わった。 監督:スタンリー・キューブリック 出演:マシュー・モディーン, リー・アーメイ,アダム・ボールドウィン, ビンセント・デノフリオ |
前半と後半でガラリと変わる。前半は訓練所で、後半は戦場。
ガラリと変わるけども、戦争は人を狂わせるという描写は共通している。
僕は前半が最高に好き。
暴力と笑いの残酷さが、えげつないほど描かれている。
前半部分はパーフェクト。
後半の戦場シーンもイイが、前半のトーンのまま突っ走って欲しかった。
『呪怨 パンデミック』 清水崇監督のホラー演出は見事。 巧みな技術で恐怖感を煽る! 監督:清水崇 出演:アリエル・ケベル, ジェニファー・ビールス,サラ・ローマー, サラ・ミシェル・ゲラー |
ホラーの演出が考えこまれていて、やっぱり巧い。
コメディーとホラーのギリギリを攻めているのが凄い。
一歩間違えればコメディーだが、ホラーとしてしっかりと恐怖感を出している。
『現金(ゲンナマ)に体を張れ』 欲と悲哀の強盗劇。 時間軸や展開が面白い。 監督:スタンリー・キューブリック 出演:スターリング・ヘイドン |
時間軸をいじくった強盗の物語で、タランティーノの『レザボア・ドッグス』や『パルプフィクション』等は、本作に影響されているんじゃないだろうか。
時間軸をいじくった強盗ものは、誰が一体元祖なのだろうか。
キューブリックなのかもしれない。
競馬場を強盗するというアイデアも面白く、邦題のタイトルも本作の雰囲気を表していて、かなり好きな作品。
『かぐや姫の物語』 退屈な映画だったが、 ラスト近辺で魅了された。 監督:高畑勲 |
先ず、かぐや姫を題材にした物語に今更全然興味がない。
しかし評判はイイそうなので観てみることに。
花が咲いたり山を駆けたりとアニメの表現は見応えがあったが、やっぱり物語はどーでもよかった。
駄作のような退屈感はないが、物語的に退屈。
それでも高畑勲の描く世界観はスゴイのは事実。
若手のアニメ監督には描けない高畑監督の熟練された経験と技術によって、美しく表現されていた。
かぐや姫が月に帰らなければいけないというくだりから、幻想的な描写に魅了された。
この記事へのコメントはありません。