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映画『怪獣大戦争』ネタバレ・あらすじ・感想。

獣の大戦争と思いきや、これは「X星」という惑星との宇宙をひっくるめた大戦争である。

しかし「X星」と「地球」というよりは、「X星」と「日本」である。

こんな大それた大戦争を、勝手に日本がおっ始めちゃってイイのだろうか!?

『怪獣大戦争』
かなりの異色作。
X星人に気をつけろ!
監督:本多猪四郎
出演:宝田明ニック・アダムス田崎潤
 

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予告編

 

 

解説

 
『風来忍法帖』の関沢新一が脚本、『宇宙大怪獣 ドゴラ』の本多猪四郎が監督。撮影もコンビの小泉一。

1965年製作/94分/日本
原題:Invasion of Astro-Monster
配給:東宝

 

 

あらすじ

 
一九××年、宇宙に新惑星X星が出現。

宇宙パイロット富士一夫とグレンはX星探険に派遣されて、そのX星では地球より遥かに科学の進んだX星人がいた。

しかしX星は宇宙怪獣キングギドラのために地上には住めず地中に身を隠していたのだが、X星の統制官は富士たちにキングギドラを退治するために、地球に住むゴジラとラドンを貸してくれと申し入れた。

感想

 
かなりの異色作だろう。こんなバカげた話があるのだろうか。

X星人という宇宙人が登場するのだが、そのビジュアルは変態日本人。

右胸にある赤いマークは「日の丸」か。

「いやいや、何言ってんの。これはX星人だよ」とフォローしてくる人がいるかもしれない。では、目の前にこのビジュアルの生物が現れて、「地球外生命体である」と紹介されたとしたら、それでも信じちゃいますか?

まぁ、時代背景もあるから、当時の日本では「宇宙人」と紹介しても違和感なかったのだろう。

前作、『三大怪獣 地球最大の決戦』では、「自称・金星人」という女性が現れただけで、マスコミに騒がれる始末だったから、「地球外生命体」と名乗ったもん勝ちなのだろう。皆、信じちゃうから。

前半は「X星人」のことばかり扱って、なかなかゴジラも出てこない。

一応、X星人は地球より遥かに科学が進歩しているとのこと。しかし「怪物0」こと「キングギドラ」の存在に恐れて、地中に住んでいるという。

X星人の科学力の凄いところは、何んといっても円盤でゴジラやラドンをX星に運ぶことだろう。

正直、これほどまでの科学があればキングギドラなんて抹殺出来る。

そうは言っても怪獣映画だから、ゴジラとラドンにキングギドラを退治して欲しいと理由をつけてみる。

前作『三大怪獣 地球最大の決戦』では、かなりキングギドラに苦戦していた気がするが、モスラの手を借りることなくゴジラとラドンはキングギドラに勝利する。

勝利したゴジラは何度も何度も勝利の「シェー!」をする。

どこで覚えたのか?誰が仕込んだのか?曲芸をする怪獣なら、街を壊さない程度に日本にいて欲しい。

それにしても今回はゴジラによる恒例のお城潰しがなかったので、寂しさもあるが一安心といったところで「カット、カット」。

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