毎日が忙しくて、映画がなかなか観れなくなってきた。
それでも一日のうちに、どこかで二時間捻出して映画を観ていきたい。
『戦慄迷宮』 お化け屋敷を舞台にした恐怖。 清水崇監督の演出は流石。 監督:清水崇 出演:水野絵梨奈, 柳楽優弥,松尾スズキ, 前田愛 |
脚本も良く、子供の頃の記憶と交錯しながら物語が前後して展開する。
世界最大のお化け屋敷としてギネス認定された富士急ハイランドの人気アトラクション「戦慄迷宮」とのコラボだが、お化け屋敷を舞台に繰り広げられる恐怖の演出が見事で、流石は清水崇監督である。
お化け屋敷という怖い舞台を題材にして、更なる恐怖を映画の中でえぐり出す。
とにかくJホラーを撮らせたら清水崇監督が抜群。
『借りぐらしのアリエッティ』 米林監督の美しい世界観。 儚い物語は切なく疾走する。 監督:米林宏昌 |
病気の少年はアリエッティを助けるために、安静にしていなければならないのに全力疾走する。
残酷だが「きっと助からないであろう少年の命」を感じさせざるを得ないまま、傍観するのだ。
盛り上がりには欠けていたが、それはそれでいいのかもしれない。
米林監督の美しい世界観は、切ない物語と非常によくマッチする。
『ロリータ』 ラブロマンス的な物語ではない。 サイコでミステリアスなサスペンス。 監督:スタンリー・キューブリック 出演:ジェームズ・メイスン, スー・リオン,ピーター・セラーズ |
少女とオジサンの恋愛ものかと思っていたが、愛と狂気の中年男のロリコン物語。
ロリータの魅力にとりつかれた男が、大人のとしての包容力なんてものはなく、嫉妬と束縛の狂気に出る。
カメラ長回しでの二人の会話のやり取りは、その距離感、空気感をさりげなく観る者へ浸透させていく。
キューブリック監督の視点と演出に目を見張る。
『鬼談百景』 6人の監督でのオムニバス。 んん~、難しい。 監督:中村義洋, 白石晃士,他 出演:淵上泰史, 岡山天音, 小野孝弘, 高田里穂 |
6人の監督によるオムニバス形式だが、最初と最後の物語が良く、シンプルな物語で幽霊の恐怖が出ていて観ていてわかりやすかった。
短編モノはシンプルな構成であった方が、視聴者としても有難い。
他の作品は「え?終わり?」みたいな感じで、恐怖感を煽っておきながら、ほったらかしみたいな。
全編面白いオムニバスというのは、なかなか難しい課題である。
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