部屋の掃除をして、ふらりと「ニトリ」に買い物に行く。
僕は「ニトリスト」なので、ニトリの商品に毎回感心している。「お値段以上やなぁ~」と常々思う。
そんな事はどうでもいいので、最近観た映画の感想を。
『暁に祈れ』 話は暗いが、 映画の持つパワーは凄い! 監督:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール 出演:ジョー・コール ヴィタヤ・パンスリンガム ポンチャノック・マーブグラン Amazonで探す Amazon Prime Video で観る |
タイの刑務所に収監されたイギリス人のビリー・ムーアというボクサーの自伝小説を基に作られた映画。そう、これが実話だというんだからビビッちゃう。
それはそれはタイの刑務所が壮絶な程に地獄。ここに収監されるなんて、まっぴらごめん。「悪いことしません!」って思っちゃう。
登場人物の囚人たちが入れ墨だらけなんだけど、監督はリアルにこだわって、囚人たちの入れ墨は皆、ホンモノ。元囚人たちを集めて映画を撮ってる。そりゃリアルだわ。
映画の持つパワーというかエネルギーが凄い。
リアルにこだわっているから、その空気感や臨場感もハンパない。
だけど話が暗いから、観ている自分も滅入っちゃうてところもある。
『スマホ拾っただけなのに』 情熱溢れる若き秀作! 楽しませる事を考えた見事な脚本! 監督:中元雄 出演:冨手麻妙齊藤友暁茶谷優太 |
自主映画を撮り続けていた中元雄監督の商業作品。
話題作『スマホを落としただけなのに』のタイトルをパロッて「拾っただけなのに」と謳い、もうひとつの話題作『カメラを止めるな!』を彷彿させる狙いもあって、カッコつけないおふざけ具合が面白い。
襲う、襲われるのスリルやアクションはそれ程だったが、楽しませる事をしっかりと考えこまれていた脚本はお見事だった。
情熱溢れる若者が好き放題に撮った映画は、すこぶる清々しい。
『検察側の罪人』 キムタク、カッコ映画。 後半の展開には引き込まれた。 監督:原田眞人 出演:木村拓哉, 二宮和也, 吉高由里子, 平岳大, 八嶋智人 Amazonで探す |
ん~、キムタクがカッコイイだけの映画だなぁと思いながら視聴していた。
ジャニーズの先輩後輩で検事の上下関係を描くというのは、いさかかズルい気もするが、キムタクの相手役に二宮君をキャスティングしたのは、間違いなく良かった。二人が対峙するシーンは魅力的だ。
劇中、二宮君がブチ切れするシーンが相当な見どころではあるが、残念ながら二宮君はどうしても「坊ちゃん」に見えてしまう。迫力ある二宮君の演技力は申し分ないが、全然怖いと思えない。カワイイ顔した男の子が一生懸命吠えている印象。子犬に吠えられても怖くないといった感じ。
相変わらずキムタクはカッコ良くて、40代後半になって、新たな渋さもプラスされている。
キムタクのカッコ映画だと思っていたが、しかし後半は、物語の展開に引き込まれていく。
よくあるテーマである「それぞれの正義」なんて正直どうでもイイが、キムタクの行動により物語は面白い展開になっていく。
何故か二宮君がSMに興味を示してる点は意味不明な描写であった。変なダンスをしていた集団も邪魔だったが、一味変わった演出や撮り方は面白かった。
『来る』 日本版ポルターガイストか? 大げさホラーエンターテインメント。 監督:中島哲也 出演:岡田准一, 黒木華, 小松菜奈, 松たか子, 妻夫木聡 Amazonで探す |
中島哲也監督だからフツーのホラー映画ではないだろうという予想はしていたが、やはりメチャクチャだった。メチャクチャではあったが、「ホラー」というジャンルである事を考慮すれば、過去作よりはメチャクチャじゃなかった気もする。
日本版ポルターガイストなのか、エクソシストか、といった感じ。全てが大げさだから、何でもアリ。
相手はとんでもない「悪霊」「バケモノ」だ。
こんなにとんでもないバケモノならば、まどろっこしい展開なのがツッコミどころでもある。こんなスゴいバケモノならば、本来なら物語開始1分で皆殺しに出来ちゃうはず。
何をちんたらしてるのかなぁとバケモノ側に疑問が湧くけれど、それではもちろん映画になんないから、バケモノも時間をかけて、色んな方法で皆を恐怖に陥れなければいけない。
なんてエンターテインメントを意識したバケモノなのだろかと感心する。
登場人物も皆、個性的で面白かった。
特に小松菜奈の演技力は抜群だった。小松菜奈という事に観終わるまで気づかなかった。
中島哲也監督のセンスをふんだんに盛り込んだホラーは、賛否分かれそうだが、僕個人は楽しめた。
次々起こる大げさな展開も、それを期待している自分がいたのは確かなのであった。
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