アニメを2本観た。

子供の頃は漫画本を読み漁り、アニメの世界に夢中になった。
漫画やアニメは、僕に色んな事を沢山教えてくれた。

40歳を超えても、やはりアニメには多くの発見があると思った。

今回観た2本のアニメ映画は大当たり、オススメです。

それでは、映画のレビューを。

観よう観ようと思いながら、ZOOっと観てなかった『ズートピア』を、やっと観る事にした。

吹替版で視聴したのだが、最後のクレジットで上戸彩が声をしていた事に驚愕。声優さんがアフレコしていると思ってたぐらいに、バッチリ上手かった。

映画はすこぶる良かった。ディズニーにゃ敵わないと、溜め息が出るほどに考え抜かれたストーリー展開は、動物映画だけに尻尾を巻いて逃げるほどに面白い。

動物たちを扱った内容だからこそ、それぞれの動物の特性を上手く活かして描かれており、映画の世界観に広がりを見せて、物語に深みをつける想像力と技術には、もうお手上げである。

次から次へと起こるピンチを切り抜けていくスピード感、お笑い要素を各所に散りばめつつ、愛すべくキャラクターを応援したくなる展開と爽快感、その全てがパーフェクトなのだ。

さらに細部まで楽しめるように作られており二度三度と繰り返し観る事で、建造物や街並みであったり、小道具に至るまで色んな発見がありそうだ。

「観てみようかなぁ」という興味は以前からあったのですが、完全にナメていました。

冒頭から「やっぱり観るのやめようかなぁ」と思っていたのですが、中盤から後半、そしてラストに至るまで、「ごっつええやん！！」と、岩井俊二監督の手腕に拍手を贈っている自分がいた。

主役の蒼井優の声優っぷりも上手い！！

転校生のアリスと引きこもりの花が「とある殺人事件」の謎を解くために、心を通わせていく様子が最高にエモーショナルなのだ！

チグハグな二人が勘違いを繰り返しながら中学生らしいアホさを発揮させて、くすくすとイイ感じに笑わせてくれる。

以前に本作のメイキング映像を観た記憶があるのだが、岩井俊二監督は、実際に役者をリアルで動かして、そこに上描きするようなカタチでアニメーションを作っていた。

その手法はどうなんだろう？とも感じたが、本作の成功を観て納得した。回想シーンでは絵のタッチを変えて見せる等、アニメならではの工夫や岩井俊二監督の発想が良かった。

アニメ作品ではあるが、実写で映画化しても面白い物語である。

岩井俊二監督で、本作の声優である蒼井優と鈴木杏が実写で主演を務める『花とアリス』と何か繋がりがあるのだろうか？

この『花とアリス』も観てみたくなった。