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Netflix『全裸監督』を観たのだ。

題のNetflixオリジナルドラマ『全裸監督』を観たのだ。

Netflixというのは、魅力的なコンテンツをどんどん配信してきやがる。

以前にNetflixを解約していた僕だったが、『全裸監督』をはじめ、園子温監督の映画『愛なき森で叫べ』、来年配信予定の蜷川実花監督のドラマ等、観たい作品がNetflixのオリジナル作品で制作、配信されて、Netflixだけでしか観れないもんだから、そりゃぁまた加入してしまう。

山田孝之主演の『全裸監督』は、AVの帝王と呼ばれた村西とおる監督の自伝をもとに作られたドラマ作品。

山田孝之×武正晴

山田孝之といえば、役者としての才能はスゴイが、プロデューサー的な才覚もスゴイ。だからこそ、この『全裸監督』の主演を「面白い!」という嗅覚が働きオファーを受けたのだろう。

ハッキリ言って、この『全裸監督』を観たら、「山田孝之には敵わない!」と役者さん達は思ってしまうんじゃないかな。生半可な役者は太刀打ち出来ない。

それ程までに今作では、山田孝之の才能、感性が遺憾なく発揮されている。

白ブリーフ一丁での勇姿はもちろんのこと、まさしく全裸になって撮影に挑む姿は、むしろカッコイイのだ。

山田孝之の村西とおるの話し方の上手さも圧巻。

英語の教材を販売するセールスマンの時での長台詞は、最高にエモーショナル!!

それは水を得た魚のような国士無双状態の古舘伊知郎のようでもある。

 

武正晴監督は、僕の大好きな映画『百円の恋』の監督である。

武正晴監督は非常にリアルな人間ドラマを描くのが上手い。

働く人達の表情や会話、仕草、空気感、「こんなヤツいるなぁ」感を演出するのがバチクソに上手いのだ。

『全裸監督』でも多彩な脇役陣を固めて、ドラマを深く濃厚なものにしていった。

山田孝之という唯一無二な役者を起用して、武正晴という優秀な監督を抜擢した時点で、この『全裸監督』の勝ちは見えていたのだ。

感想

一話に何億円とも予算をかけられるNetflixには、日本の地上波のドラマでは圧倒的な差を付けられてしまう。

規制も多い中での地上波のドラマ作りは、やはり大変だろう。

お金をかけて余裕のあるスケジュールで撮影された『全裸監督』は、「モノづくり」という観点においても、現在の日本の状況の中では画期的であり最高なのだ。

昭和の時代を描いたこのドラマでは、昭和を体験してきた人間には、より胸を熱くさせられて、股間も熱くさせる。

多彩なキャスト陣の魅力も素晴らしく、全ての役者さんがドラマをリアルに濃厚に「ナイスですね~!」な作品につくり上げてくれたのだ。

 

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