モナ・リザ、世界で最も有名な名画である。
その名画に隠された謎を調べるのが面白い。
書籍も購入した。
モナ・リザに関連する映画を観てみようと思いたち、二本の映画を観たのだ。
それでは、レビューを。
『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』 モナ・リザも驚いた!? フランス語を一晩で覚える万能鑑定士Q! 監督:佐藤信介 出演:綾瀬はるか 松坂桃李 初音映莉子 |
モナ・リザが題材の映画を観たくてAmazon Prime Videoで検索したら、邦画で見つかったので観てみた。
漫画原作の実写化らしいが、漫画の存在も知らなかった。
監督はなんと『キングダム』の佐藤信介監督であった。本当に色んな漫画の実写化を撮っている方だと驚いた。
モナ・リザの絵が40年ぶりに来日するという事で、本物のモナ・リザなのか、贋作なのか、その鑑定を万能鑑定士が見分けるのである。
綾瀬はるか演じる、この万能鑑定士Qがとにかく凄い。本当に凄いのだ。
物事を鑑定する能力が凄いのは承知だが、フランス語を一晩で覚える能力には凄すぎてツッコミを入れる隙もなかった。
フランス語を話す事はもちろん、聴きとる事も出来なかった綾瀬はるかが、たったの一夜漬けで聴きとれるようになり、なんと!話せるようにもなっていたのだ。これは『世紀のビックリ人間』として、絶対にマスコミやメディアで報じた方がいい。
また出版社の記者である松坂桃李は記事のネタを求めて、凄い能力の持ち主の綾瀬はるかに近づくが、結果モナ・リザの盗難を巡った事件で手柄をあげるのだが、正直『モナ・リザ盗難事件』よりも、『一晩でフランス語をマスター事件』の方がインパクトが大きい。
レオナルド・ダ・ヴィンチの名画『モナ・リザ』は素晴らしい作品だが、目の前にいる、絵ではない、正真正銘の生身の人間が、一晩でフランス語をマスターした事実に松坂桃李は目を向けて欲しい。
とは言っても漫画原作の映画だから、そこは目を瞑ろう。
もしかしたら、ドラえもんの道具『翻訳こんにゃく』を隠れて食べていたのかもしれない。
そんなこんなで漫画原作は承知しつつも、あまりにも現実離れした能力に、物語がどんな展開になろうとも「どうせ解決しちゃうんでしょ」と距離感を持ちながら観てしまうのであった。
だからと言って、つまらないわけでもなく退屈でもなく二時間を楽しめる映画であった。
『ダ・ヴィンチ・コード』 映画の展開が難解、 乗り遅れると謎解きが謎になる。 監督: ロン・ハワード 出演:トム・ハンクス オドレイ・トトゥ イアン・マッケラン |
大ヒット映画、『ダ・ヴィンチ・コード』。もっとモナ・リザについて謎解きがある映画だと思っていたが、キリストに関する宗教や歴史の謎解きであった。
暗号や謎解き、仲間や裏切り、展開が目まぐるしく乗り遅れちゃうと、理解が追い付かないまま物語が進んじゃう。
大それたことが起きているのは理解できるので、「今、大変ですよ!」と思い込む。
それにしても大ヒットした映画だし、元々小説がバカ売れしているから理解できれば面白いんだろう。
続編である『天使と悪魔』、
そして『インフェルノ』、
難解なんだろうなぁと思いつつも、続編観ようかなぁと思わせてしまうのだった。
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