「ターミネーター」シリーズの新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』、ジェームズ・キャメロンが「これが『ターミネーター2』の正統な続編だぁ!」と言い放った約30年ぶりに作られた「正統な続編」を観た。
『ターミネーター:ニュー・フェイト』 サラ・コナー、カッコイイぜ! 強化型女性兵士グレースもカッコイイぜ! 監督:ティム・ミラー 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー,リンダ・ハミルトン,マッケンジー・デーヴィス |
ジェームズ・キャメロン製作によるSFアクション『ターミネーター2』の正統とされる続編。
「ターミネーター」シリーズ通算6作目でキャメロンがプロデューサーとなり、『ターミネーター2』以来にシリーズの製作へ復帰した。
『デッドプール』などのティム・ミラーが監督。
『ターミネーター2』でT-800を演じたアーノルド・シュワルツェネッガーと、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが本作にて再共演。
2019年製作/129分/PG12/アメリカ
原題:Terminator: Dark Fate
配給:ディズニー
メキシコシティの自動車工場で働いている21歳の女性ダニー(ナタリア・レイエス)と弟のミゲルは、未来から来たターミネーター“REV-9”(ガブリエル・ルナ)に襲われるが、同じく未来から送り込まれた強化型兵士グレース(マッケンジー・デイヴィス)によって救われる。
彼らを執拗に追うREV-9の前に、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が現れる。
ジェームズ・キャメロンが「『ターミネーター2』の正統な続編」と言い放ったことで混乱を巻き起こした。
『ターミネーター3』やら何やらの続編をなかったことにしようとしているのだから驚きだ。他の続編が「運命」であるならば、ジェームズ・キャメロンは未来から現れて「正統な続編」を作ることで「待ち受ける未来」を変えたのではないか。ジェームズ・キャメロンこそが未来から送りこまれたターミネーターで、全ての続編を抹殺しに来たのだろう。
とは言え「ターミネーター」シリーズはほとんど観ておらず、「1」と「2」、それと『ターミネーター:新起動/ジェニシス』しか僕は観ていない。
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』では、全然違うヤツがサラ・コナーを演じていて「は?ふざけんな!」と僕はちゃぶ台をひっくり返した妄想をしながら礼儀正しく観ていたわけだが、演者が変わるというのはガッカリするものである。
しかし本作ではモノホンのサラ・コナーが帰ってきて、僕はちゃぶ台をピカピカに磨いた妄想をしながら喜んだ。
カッコ良すぎだろ!サラ・コナー!
実は本作を観る前に『ターミネーター2』をガッツリ観なおしたのである。かれこれ30年近く前に観たっきりで内容もあまり覚えてなかったので本作を楽しむためには「2」を頭に叩きこむ必要があった。
本作のオープニングで少年の頃のエドワード・ファーロングが出てきて驚いた。デジタル処理して顔を入れ替えているとはいえ、まさにそこにエドワード・ファーロングがいてビビッた。ターミネーターなどの他のCGよりも、一番衝撃的であった。
本作ではダニーという女性がターミネーターに命を狙われるのだが、物語はさほど「2」から手入れされていない。
結局、命を狙われている人がいて、狙うターミネーターと守るシュワちゃんがいて格闘をする。そしてどっかの工場施設で敵のターミネーターとシュワちゃんが壊滅しちゃう。「ほぼ『ターミネーター2』と一緒やんけ!」と思った。
プラスアルファの要素でカッコイイ女性の強化型兵士、グレースが追加されただけ。
いや、グレースは本当にカッコ良かった。バッチリなキャスティングだった。
サラ・コナーも抜群にカッコ良かったし、とにかく女性がカッコ良くて強かった。
敵も強かった。強かったけど、コイツは防御力ゼロ。攻撃をくらいっぱなし。すぐに再生する不死身さは怖いけど、ちょっとは防御もしなさいよ。
まぁまぁ面白いっちゃ面白いよ。「2」から30年近く経っているわけだから、色々パワーアップさせた続編になっていると思う。だけど何故なんだろうか?・・・やっぱり「2」の方が面白いんだよなぁ~、ってなところで「カット、カット」。
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