「ゴジラ」シリーズを1作目から追いかけて、13作目に突入した。
『ゴジラ対メガロ』 幼稚な物語。 理解不能なシーンの数々。 監督:福田純 出演:佐々木勝彦 川瀬裕之 林ゆたか |
ジェット・ジャガーが登場する「ゴジラ」シリーズ第13作。
主題歌の歌手には当時大ヒットしていたテレビ番組『仮面ライダー』(東映、毎日放送)の子門真人を起用。
1973年製作/82分/日本
原題:Godzilla vs.Megalon
配給:東宝
伊吹吾郎の開発した人造人間・ジェットジャガーが海底人・シートピアの手によって奪われたが、伊吹はもう一つのコントロール装置によってジェットジャガーを奪い返す。
そして、怪獣ランドにゴジラを呼びに行かせる。
一方、シートピアもM宇宙ハンター星雲人からガイガンを借り受けて、メガロと共に地上の破壊を始める。
ゴジラの出動要請から戻ったジェットジャガーは、人類を守る使命感によって巨大化。
二体の怪獣の前に立ちはだかる。
なんか、しんどくなってきたぞ。
あまりにも知性の欠けた物語に、ついていくのが大変である。
「ゴジラ」シリーズでは過去に宇宙人が多々登場してきたが、今回は海底人を登場させてきた。
海底人が住むシートピアの住人たちは、核実験を繰り返す人間が許せないのだ。シートピアの平和を壊されることを危機に感じた海底人は地上へ戦争を仕掛ける。
そこで現れることになるのが海底王国の守護神・昆虫怪獣メガロ。
メガロを出動させるためには、電子ロボットのジェット・ジャガーの誘導が必要である。
う~む、般若みたいな顔をしているんだな。
途中、人間たちは海底人に捕らえられたが難なくイスにロープで縛られた体をほどいたり、意味不明なカーチェイスをしたりすることで、観ている僕の頭はパニックになる。
少年は「誰もいないお店」で飛行機の模型を「ちょっと拝借」と言って堂々と万引きをして、その飛行機を海底人の頭にぶつけて血だらけにするという理解不能な描写があり、どんどん物語についていけなくなる。
ジェット・ジャガーは自らの意志で、ゴジラに助けを呼びに行き、何故か勝手に巨大化するのである。
どうせならば怪獣と同サイズではなくて、怪獣より大きくなってしまった方が有利なのではないだろうか。
とは言え、ジェット・ジャガーにそんな知能はない。なんせグルグル回るメガロを見続けて目が回ってダウンしてしまうぐらいのバカなのだから。
メガロとの対決の最中ガイガンまで現れて、ジェット・ジャガーは袋叩き。
ゴジラが助けに来て、遂にはゴジラのドロップキックが炸裂。
理解不能なさまざまな現象が起こり、何が行われているのかわからなくなってきた。
そして勝利と友情の握手を交わしてしまうゴジラとジェット・ジャガー。
名シーンだと思うけど、「何なの?それ」。
すっかりゴジラも正義のヒーローになってしまった。
物語が薄い割には理解不能なシーンが濃厚で、ついていくのが大変な映画であった、ということで「カット、カット」。
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