16本観た後にまとめてレビューを書くので、細かいことは忘れている。
大体、この一か月半ぐらいで観たホラー映画。
『富江』 内容を全然思い出せない。 全然怖くなかった気がする。 監督:及川中 出演:中村麻美, 菅野美穂,洞口依子, 田口トモロヲ
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もっと幽霊が襲ってくる、勝手にそんな想像をしていたが、割とおとなしい感じで拍子抜けした。
内容もほとんど覚えてないので、またあらためて観ようかな。
菅野美穂が怖い役を演じても、有名人なので怖くない。
無名の女優さんが演じた方がリアリティーがあって怖い。
『死霊のはらわた(1983)』 カメラワークが恐怖を煽る。 演出も素晴らしい。 監督:サム・ライミ 出演:ブルース・キャンベル, エレン・サンドワイズ,ベッツィ・ベイカー, ハル・デルリッチ |
不気味なものが迫ってくる感じのカメラワークが恐怖を煽る。
過剰な死霊たちへのぶっ飛んだ演出が素晴らしい。
ホラーと娯楽作品のスペシャル!サム・ライミ監督、最高!!
『キャリー(2014)』 主役に感情移入している分、 怖いという感じの作品ではない。 監督:キンバリー・ピアーズ 出演:クロエ・グレース・モレッツ, ジュリアン・ムーア,ポーシャ・ダブルデイ, アレックス・ラッセル |
少女キャリーの不思議なチカラが、怒りの感情が沸き上がった時に抑えがきかなくなり、人を殺してしまったりする。
だがキャリーに感情移入しているので、いじめていたヤツをぶっ殺したとしても、恐怖はなくキャリーを応援している。
デ・パルマ監督の『キャリー』は未見なので、デ・パルマ版も観てみたくなった。
『シャイニング』 構図や怪しい雰囲気が最高! ジャック・ニコルソンの顔面凶器! 監督:スタンリー・キューブリック 出演:ジャック・ニコルソン, シェリー・デュバール |
二度目か三度目の鑑賞になる。
『カッコーの巣の上で』や若かりしき頃のジャック・ニコルソンの顔が大好きで、本作ではジャック・ニコルソンの顔芸を存分に堪能することが出来る贅沢な作品。
キューブリック監督は、この顔芸のためにジャック・ニコルソンを起用したのだろう。
原作のスティーブン・キングは、ジャック・ニコルソンの起用には大反対だったらしいが、僕はジャック・ニコルソンで大正解だと思う。
ジャック・ニコルソンの顔芸なしには、『シャイニング』がここまでの名作には成り得なかった。
『悪魔のいけにえ』 チェーンソー振り回すヤツ! めちゃくちゃな設定!! 監督:トビー・フーバー 出演:マリリン・バーンズ, アレン・ダンジガー,ポール・A・パーテイン, ウィリアム・ヴェイル |
チェーンソーを持って追いかけてくる殺人鬼というのは、本作が元祖なのだろうか。
チェーンソーのイメージがある『13日の金曜日』は5作位観たが、ジェイソンはチェンソーを持っておらず、ジェイソンよりも本作の方が怖くて面白い。
『悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』 良く出来た続編の話だが、 好みではない。 監督:ジョン・ラッセンホップ 出演:アレクサンドラ・ダダリオ, ダン・イェガー,タニア・レイモンド, スコット・イーストウッド |
一作目から数十年経ってからの続編で、よく考え込まれた物語だが、好みではない。
警察や何やらと登場人物が多くなったことで、興醒めしてしまう。
小さな区域の小さな家で繰り広げられる恐怖が好きだった。
密閉されればされるほど良くて、規模が大きくなってしまうと、どんどん怖くなくなってしまうのだ。
人が奇怪な殺され方をされて警察が出てくるのはわかるのだが、警察なんかに解決して欲しくないに決まっている。
いつだって解決は出来ないのだが。
主人公 対 殺人鬼の狭い世界観で、徹底的に恐怖を描いてくれる方が好きなのだ。
『地獄の警備員』 居心地の悪い空気感。 不気味な感じがイイ! 監督:黒沢清 出演:久野真紀子, 松重豊, 長谷川初範,大杉漣, 内藤剛志 |
黒沢清監督のかなり昔の作品。
何とも言えない居心地の悪い空気感がたまらなくイイ。
大杉連さんのとぼけた感じの演技もイイし、頭を殴られ倒れて痙攣している演技も良かった。
何と言ってもタイトルがイイ。
『地獄の警備員』カッコつけずにド直球なタイトルに興味をそそられる。
『悪夢探偵』 独特な撮り方、見せ方。 塚本流の世界観に入り込む! 監督:塚本晋也 出演:松田龍平, hitomi, 安藤政信,大杉漣, 原田芳雄 |
一歩間違えるとダサくなりそうな、塚本流の撮影と演出。
襲われるシーンや血が飛び散るシーンの描写に惹きこまれる。
『悪夢探偵2』 物語よりも演出に目を奪われる。 技術とセンスに圧倒される。 監督:塚本晋也 出演:松田龍平, 三浦由衣, 韓英恵,光石研, 市川実和子 |
物語も面白いのだが、物語はずっと暗い。
演出が面白く、塚本流の技術とセンスを詰め込んだ表現に圧倒されっぱなし。
『ダゲレオタイプの女』 黒沢清監督の海外作品。 期待はずれだった。 監督:黒沢清 出演:タハール・ラヒム, コンスタンス・ルソー,オリヴィエ・グルメ, マチュー・アマルリック |
かなり期待して観ていたが、期待はずれだった。
物語のテンションが、ずーっと暗い。
黒沢清監督の狙いなのだろが、このテンションで引っ張るのは長い。
『貞子3D2~2Dバージョン~ 』 1よりは良かった。 貞子出えへんのかい!! 監督:英勉 出演:瀧本美織, 瀬戸康史,大沢逸美, 平澤宏々路 |
1はめちゃくちゃだったが、2を不安な気持ちで観る。
「貞子」という設定でなければ、全然良いものを作るパワーがあるのに。
2は1よりもイイなぁと思って観ていたが、「いやいや貞子出えへんのかい!!」
一番やってはいけない裏切り。
『ドラえもん』の映画を観に行って、ドラえもんが登場しないまま映画が終わったらガッカリ過ぎだ。大人たちは怒り、子供たちは泣く。
『ビヨンド』 恐怖も度を超すと笑いになる。 イイ世界観だが笑ってしまった。 監督:ルチオ・フルチ 出演:カトリオーナ・マッコール,デヴィッド・ウォーベック, サラ・ケラー |
襲われ叫んで恐怖の絶頂期に、顔を指で掴まれ「ぐぅ~っ!」と押されて、目ん玉が「びょーん!」と飛び出す演出は、最高に怖いが同時に笑ってしまう。
恐怖も度を超すと笑ってしまうのだ。
そんなシーンがいくつかあった。
『こどもつかい』 清水崇監督の巧みなホラー。 変な物語だが。 監督:清水崇 出演:滝沢秀明,有岡大貴(Hey! Say! JUMP), 門脇麦 |
僕の好きなホラー映画は清水崇監督の『呪怨』。アイデアが豊富で飽きさせない演出をしている。
『こどもつかい』はかなり変な物語。
タッキーが変な衣装を着て登場するところで、脱落してしまう人は多いかもしれない。
お笑いになっている感がある。
しかし、やっぱりホラーの撮り方が上手く、考えこまれている。
『呪怨』等を期待して観るとダメだが、『こどもつかい』という新しい挑戦には楽しめる作品。
『THE JUON/呪怨』 ハリウッド版も悪くない。 日本版の方が好き。 監督:清水崇 出演:サラ・ミシェル・ゲラー, ジェイソン・ベア,ビル・プルマン, 尾関優哉 |
邦画に西洋の人は相性が悪い。
日本の幽霊ものは、日本人が恐怖するからこそ面白い。
日本の幽霊に外国人が「キャーッ!」と叫んでも違和感ありまくり。
なかなか世界に入り込めないが、後半は楽しめた。
『キャビン』 奇抜なアイデア。 残念な作品。 監督:ドリュー・ゴダード 出演:クリステン・コノリー, クリス・ヘムズワース,アンナ・ハッチソン, フラン・クランツ |
面白いことが始まりそうな予感があった。
しかし前半で早くも「謎」の裏側を見せてしまい、そこからどんどん気持ちが離れていく。
裏側を知ったことで、主人公たちに起こる恐怖を主観的に捉えることが出来ずに客観視してしまうのだ。
奇抜なアイデアの作品だっただけに残念だった。
『サスペリア』 色彩、照明、映像が美しい! ワンシーンごとのこだわりがスゴイ! 監督:ダリオ・アルジェント 出演:ジェシカ・ハーパー,ステファニア・カッシーニ |
ひとつひとつのシーンが全て美しい。
色彩や照明、全てにこだわって撮られている数々のシーンに目を奪われる。
何が襲ってくるのかよくわからない、恐怖感の演出もすごく上手い。
恐怖感と映像美に目が離せない作品!
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