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映画『ザ・スイッチ』ネタバレ・あらすじ・感想。

ロナの影響で公開延期になっていた『ザ・スイッチ』が、ようやく公開されて、やっと観に行くことが出来た。

『ザ・スイッチ』
殺戮シーンが残酷で怖い。
殺人鬼が弱くなってしまうのは難点。
監督:クリストファー・ランドン
出演:ビンス・ボーンキャスリン・ニュートン

 

予告編

 

 

解説

 
『ハッピー・デス・デイ』シリーズのクリストファー・ランドンが監督を務めた、気弱な女子高生と連続殺人鬼の身体が史上最悪の入れ替わりをしてしまった恐怖を描いた異色ホラー。

『透明人間』や『ゲット・アウト』などのホラー、サスペンスの話題作やヒット作を数多手がけるジェイソン・ブラムが製作。

『名探偵ピカチュウ』『スリー・ビルボード』のキャスリン・ニュートンがミリーを演じる。

殺人鬼ブッチャーをビンス・ボーンが演じた。

2020年製作/102分/R15+/アメリカ
原題:Freaky
配給:東宝東和

 

あらすじ

 
女子高生のミリー(キャスリン・ニュートン)は、今日も憂鬱な一日。

家では夫と死別した悲しみを紛らわすかのようにアルコールに溺れる母と、警察官の姉の板挟みに合い、学校では嫌がらせのターゲットにされて、我慢を強いられる日々。

親友のナイラ、ジョシュと過ごす時間が、わずかな慰めであったが、その日の夜、アメフトの応援後に、無人のグランドで母の迎えを待っていたミリーに、邪悪な影が忍び寄る。

連続殺人鬼ブッチャー(ヴィンス・ヴォーン)が、鳴り響く雷鳴とともに短剣を突き刺した時、異変が起こり二人の身体が入れ替わってしまった。

24時間以内に入れ替わりを解除しなければ一生元の身体に戻れない状況の中で、殺戮を企てるブッチャーからミリーは身体を取り戻すことは出来るのか?

女子高生と連続殺人鬼がぶつかり合う、長い長い夜が幕を開ける。

 

感想

 
コロナの影響で公開延期になっていた本作がやっと公開されて、楽しみに待っていた僕は映画館に足を運んだ。

クリストファー・ランドン監督の前作『ハッピー・デス・デイ』があまりにも良く出来た作品であったため、殺人鬼と女子高生のカラダが入れ替わるという設定での『ザ・スイッチ』は非常に楽しみであった。

オープニングの殺人鬼登場のシーンから、なかなかえげつない殺戮シーンでフツーに怖かった。

ジェイソン級のヤバい殺人鬼と女子高生のカラダが入れ替わってしまうのだから、想像しただけでも、そのヤバさに震える。

入れ替わることの要因となるのが謎の短剣であるという設定に、アメリカらしさを感じた。

コメディー要素が多く笑わせながらも怖がらせるという意図はわかるが、あまりにも殺し方が残酷な殺戮シーンはマジで怖かった。

気弱な女子高生であるミリーが殺人鬼と入れ替わったことによって、その風貌や目つき、態度に至るまで、何故か魅力的に変化してしまう様子も面白い。

殺人鬼のカラダにミリーが転身したことによって、更にポンコツトリオ感が増してしまった愛すべき仲間たちの存在も素晴らしい。

仲間だけではなく、ミリーの家族愛も描写していることで、ミリーの生きてきた背景が見えて作品に深みも出ている。

残酷な殺戮とコメディーを詰め込んで、色んな展開が考えこまれている素晴らしいエンタメ作品であるが、もうひとつ盛り上がりに欠けてしまった感はあった。

その大きな要因は、やはりカラダが入れ替わったことによって、恐ろしい殺人鬼が女子高生の非力なチカラしか出せないことにある。

お互いのカラダのパワーバランスが入れ替わったことが凄く面白い要素であるのにも関わらず、「殺人鬼が弱くなってしまった」という点においては、殺人鬼をやっつけるという展開に盛り上がりが欠けてしまうのだ。

そして、二人のカラダが永遠に戻れなくなるというタイムリミットまでのハラハラ感も薄く感じた。

突然「あと13分しかない」みたいな展開になって、「あれ?もうそれだけ?」と大きく時間を端折った感があった。

だが最後の最後まで考えこまれた展開のアイデアの数々は非常に素晴らしく、十分に楽しめた作品である。

クリストファー・ランドン監督の次回作をまた楽しみにしたい、といったところで「カット、カット」。

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