ホラー映画史上でのNo.1ヒット作、
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』は、期待通りになかなか怖くて面白かった。
『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』
映像も美しくて演出もイイ。
1989年の時代の描写も見事。
監督:アンディ・ムスキエティ
出演:ジェイデン・リーバハー,ジェレミー・レイ・テイラー,ソフィア・リリス
1990年に公開された『IT』は、観たことがない。今作を観る前に、観ておこうと思っていたが、なかなか3時間の壁は厚かった。でも今作を観て、過去作も観たくなりましたね。
先ず今作の『IT』は、映像がすごく美しかった。薄暗い部屋や下水道、井戸の中などあらゆるシーンでの照明が綺麗で、映像が美しかった。
僕は子供の頃、ピエロが怖かったので、当時この映画を観たら、トラウマになっていたでしょうね。
演出もすごく良かった。舞台は1989年なんだけど、その当時の時代の感じが出ていた。子供たちのキャラクターも、その当時に観た映画に出てくるような感じの子供で現代っ子さがなくて非常に良かった。
続編が2019年に公開予定なので、なかなか楽しみです。
『夜は短し歩けよ乙女』
湯浅監督の世界観は天才的。
ゆえに観る者の感性も必要。
監督:湯浅政明
出演:星野源, 花澤香菜,神谷浩史, 秋山竜次(ロバート)
ネットフリックスでの湯浅監督の『デビルマン』を観て、他の作品も観ておこうと思った。
他に類を見ない天才的な感覚で、アニメならではの可能性をめいっぱい表現して、シンプルでありながらも繊細、そして大胆。
一夜での出来事を描いた物語は、とても一夜とは思えないほどに色んな事が起こる。色んな事が起こるので、かなり詰め込み過ぎ、おもちゃ箱をひっくり返した感じもする。
その湯浅監督の天才的な感性に、なかなか観ている者の感性が追い付かないのではないだろうか。正直、僕は追い付かなかった。
もっとじっくりと観たいのに、モーレツなスピード感で、次から次へと展開が変わり、すごく天才的な感性の世界観で展開されていく。
面白いのは面白いけど、整理がつかない。湯浅監督に罪はなく、鈍い僕に問題があるのだ。
『死霊のはらわた(2013)』
リメイク版としてかなり秀作。
絶望の連続で非常に面白かった。
監督:フェデ・アルバレス
出演:ジェーン・レヴィ, ジェシカ・ルーカス,シャイロー・フェルナンデス, エレン・サンドワイズ
サム・ライミ監督の1983年の『死霊のはらわた』とは、また違うんだけども、リメイク版としては全然イイ。
大体の設定だけ一緒にして、あとは元々の世界観を壊さないで、新しくオリジナルを出せばイイ。
このリメイク版は、それが出来ていた。
ピンチの連続で、恐怖感もかなりあった。ピンチが絶望になる場合ばかりだが。
『太陽の王子 ホルスの大冒険』
50年前の映画を初鑑賞。
ツッコミどころも多いが・・。
監督:高畑勲
出演:大方斐紗子, 市原悦子,三島雅夫, 横内正
高畑勲監督と宮崎駿の50年前の作品。
ツッコミどころは満載だけども、作品の良さは伝わってくる。
狼の群れと、斧一本でたった一人で戦うホルスは、めちゃくちゃ強い子供。
子供だけど、父親はかなりのジジイ。
ホルスがまだ幼い頃の父親の映像が出てくるけども、ホルスはまだ子供だから数年前の映像のはずで、この数年で老け方がハンパない。
ホルスが冒険に出て、お世話になる村に住んでいる爺さん。
この爺さんの事を、ホルスは「ガンコ爺さん」と呼ぶ。大声で「ガンコじいさ~ん!」と叫ぶ。陰でコソコソ言ってるならともかく、本人を前にして、すごい呼び名だな。
このホルスこそ、ジブリでリメイクして欲しいね。
この記事へのコメントはありません。