シリーズ完結作、『ゴッドファーザーPARTIII』を観た。
『ゴッドファーザーPARTIII』 マイケルの孤独と苦悩。 パート3も好きだぜ。 監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演:アル・パチーノ ダイアン・キートン タリア・シャイア |
暗黒街に君臨するマフィアのファミリーの半世紀に及ぶ年代記を綴る、名作『ゴッドファーザー』シリーズ三作目。
フレッド・フックスとニコラス・ゲイジが、エグゼクティヴ・プロデューサー。
『ニューヨーク・ストーリー』のフランシス・フォード・コッポラが前2作に続き、製作・監督。
マリオ・プーゾとコッポラの共同脚本、ゴードン・ウィリスが撮影、カーマイン・コッポラが音楽。
1990年製作/162分/アメリカ
原題:The Godfather Part III
配給:パラマウント=UIP
ファミリーのドンとなったマイケルは、バチカンの加護を得て一切の犯罪から手を引くことを宣言したが、後継者に甥のビンセントを立てたことから内部抗争に火がついてしまう。
自身も病に蝕まれるマイケルは何とか事態の収拾を図ろうとするのだが・・・。
どうやらパート3は評判が良くなかったらしい。前2作が傑作過ぎたゆえの期待値とのギャップであろう。
僕個人的には「パート3」も楽しんで観れたし、全然良い映画だと思うのだが。
前2作と比較すれば確かに面白さは劣るが、これはこれで好きな作品である。
前作から16年もの時を経たことがダメだったのだろうか。
16年の歳月を経たことによって、現実に年老いたキャスト陣がリアリティーがあって良かった。
そりゃあ、マーロン・ブランドもロバート・デ・ニーロもいない「パート3」は退屈なのかもしれない。
アンディ・ガルシアが浮いていたような気がしなくもない。
父親ビトーが出演しない物語は物足りないのだろうか。
マイケルばかりに焦点を合わせた物語では、偉大な父親にどうしたって太刀打ち出来ないのか。
だけどヘリコプターを使って、空からの銃撃シーンなんて最高に良かったではないか。
オペラのシーンも良かった。
だが、孤独に堕ちていくマイケルを静観するよりも、ビトーの器の大きさや人間ドラマを観ている方が心躍るのは事実かもしれない。
だけども僕はパート3もひっくるめてシリーズが素晴らしい作品だったと思う、いつかの「パート4」も期待、ってなところで「カット、カット」。
この記事へのコメントはありません。