大ヒットコミックの実写ドラマ版『映像研には手を出すな!』を観たのだ。
『映像研には手を出すな!』 映像による遊びゴコロ。 乃木坂メンバーの高い演技力。 監督:英勉 出演:齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波 |
大ヒットコミック『映像研には手を出すな!』の実写ドラマ化。
アニメーション制作を志す三人の女子高校生の青春冒険譚。
『映像研には手を出すな!』
大童澄瞳 (著) |
人気アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波が映像研の女子高生を熱演。
全6話。
2020年4月からMBS・TBSほかで放送。
迷彩帽に迷彩リュックの浅草みどり(齋藤飛鳥)は、アニメ好きで人並み外れた想像力を持つが、極度の人見知り。
浅草の中学からの同級生・金森さやか(梅澤美波)は長身で美脚、金儲けに異常な執着を見せる。
二人が入学した芝浜高校は、413の部活動と72の研究会、それに類する学生組織があるカオスな高校。
部活動および学生組織を束ねているのが大・生徒会で、道頓堀透(小西桜子)、ソワンデ(グレイス・エマ)、阿島(福本莉子)、王(松崎亮)が幹部として運営を司っている。
そんな芝浜高校で、浅草と金森は同じく新入生のカリスマ読者モデル・水崎ツバメ(山下美月)と出会い、ツバメも実はアニメ好きでアニメーター志望だった。
運命的な出会いを果たした三人はアニメ制作に邁進することを決意して、映像研究同好会を創設する。
漫画原作も読んでおらず、アニメ版も観ていないが、実写ドラマ版を試しに観てみた。
結論から言って、「え?めっちゃエエやん!」と一瞬でファンになってしまったのである。
どうやら[映像研]に手を出してしまったみたい。
浅草みどり役を演じていた齋藤飛鳥は、「よくこんなキャラをめちゃくちゃ上手く演じられるなぁ」と感心しまくりで、まるでアニメの世界の人に見えてしまうほど演技力が高く驚いた。
金森さやか役、水崎ツバメ役も非常に上手く、三人のバランスが非常に良くて、キャラクターの個性が魅力的に輝いている。
「どんな女優さんなんだろう?」と調べてみると、三人とも乃木坂46のメンバーだったということで、さらに驚いた。
「乃木坂のメンバーって、こんなに優秀なアイドルなのか」と、女優顔負けの彼女たちの高い演技力とアイドルで培った華によって、このドラマの成功は著しく約束されたものになっていたのである。
[映像研]という映像をテーマとして掲げているだけに、ドラマ内での映像による遊びゴコロが最高に面白い。
浅草みどりがアニメを描いている途中でエンジンがかかり興奮してきて、描いているアニメが原寸大に立体化され、遂には想像によって生み出されたダイナミックな空想世界に入り込み、アニメの楽しさを120%満喫させてくれるのだ。
大興奮の絶頂に達した時に必ず金森さやかがストップをかけて、目が醒めたように浅草みどりが現実世界に引き戻される光景も笑える設定である。
映像研の女子高生三人組が魅力的なことは十分だが、出てくる登場人物全てのキャラたちが皆個性的でバカっぽくて面白い。
部活動を巡ってバカなコントを繰り広げる生徒たちが水を得た魚のように活き活きと演じている姿は、キャストの優秀さとスタッフの優秀さが掛け算されて、最高のエンタメを生んでいる。
『映像研には手を出すな!』、ドラマ版を全部観たが、次は映画実写版を観てみよう!といったところで「カット、カット」。
この記事へのコメントはありません。