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映画『八日目の蟬』ネタバレ・あらすじ・感想。

田光代原作の『八日目の蟬』を観たのだ。

『八日目の蟬』
希和子視点での現在と恵理菜視点の現在。
物語展開の優れた構成力。
監督:成島出
出演:井上真央永作博美小池栄子

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予告編

 

 

解説

 
直木賞作家・角田光代原作のベストセラー小説を、映画化したヒューマンサスペンス。

 

『八日目の蟬』
角田 光代  (著)

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『孤高のメス』の成島出が監督。

誘拐された少女の大学生時代を井上真央、愛人の娘を誘拐する女性に永作博美が演じる。

小池栄子や森口瑤子、田中哲司など実力派俳優が出演。

2011年製作/147分/G/日本
配給:松竹

 

あらすじ

 
子供を身籠ったが相手の男は結婚していたため出産を諦めた希和子(永作博美)は、同じ頃に生まれた男の妻の赤ん坊を誘拐して逃亡する。

しかし二人の母娘としての幸せな暮らしは4年で終わり、数年後、本当の両親にわだかまりを感じながら成長した恵理菜(井上真央)は大学生になる。

恵理菜もまた家庭を持つ男の子どもを妊娠してしまう。

 

感想

 
先日『ソロモンの偽証』を観た流れで、同監督の本作を観ることに。日本アカデミー賞では10冠に輝き、評判もイイらしい。

自分に授かった生命を堕ろすことになり不倫相手の赤ん坊を誘拐して我が娘のように育てていく女の3年半による逃亡劇と、18年後の歳月を経て成長した大学生の「誘拐された娘」が事件当時の記憶を手繰り寄せるようにして、二つの物語が交差して紡がれていく。

誘拐された恵理菜は皮肉なことに不倫相手の子供を宿すことになるが、「男ってズルいな」と率直に思ってしまう。

男は不倫相手とは関係を断ち切りたくないので都合のイイように表面上は取り繕うが、自分の家庭は壊したくないので奥さんに対しても表面上で取り繕い、両方にイイ顔をしながら自分だけは傷つかないように現実に目を背けながらやり過ごしいる。

真面目な重苦しいテーマでありながら、井上真央演じる恵理菜の不倫相手が「何故に劇団ひとり?」と集中力が途切れてしまう配役。演技は悪くなく似合っていたが。

真面目なテーマで突き進んでいくのかと思っていたら、小池栄子もかなりクセのある役どころだったり、一番気になったのはエンジェルホームという宗教団体。小池栄子はエンジェルホームで育てられたので一風変わった雰囲気を醸し出しているが優しい女性であった。

教祖の余貴美子が異質な空気感を放っており、「なんや、この映画は?」と急に現実味がなくなった印象を受けた。

永作博美演じる希和子が逃げて行き着く場所は、こういった施設なのだろうなと仕方ない展開ではあるが。

角田光代の原作があってのことだが、本作の良さは優れた構成力にある。

希和子視点での過去の出来事と、恵理菜視点での現在を見事に構成していて、感情移入の流れと物語展開を自然に見せているのだ。

観ている者は希和子の気持ちに胸を締め付けられ、また同じく恵理菜視点にシンクロさせて物語を追いかけていく。

誘拐された当時の秘密を旅することで過去の記憶が結びついた時、現在の希和子と恵理菜が再会することなくラストを迎えたことも良かった。

もしも希和子と恵理菜が感動の再会を果たしていたら、一気に駄作になっていた。

原作小説は未読だが、小説はもっと感情を揺さぶられるのであろうと想像出来る作品であった、といったところで「カット、カット」。

 

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