阪元裕吾監督のスマッシュヒット作品『ベイビーわるきゅーれ』を観たのだ。
『ベイビーわるきゅーれ』 ゆるい会話と激しいバトルの緩急。 最高のコンビネーション。 監督:阪元裕吾 出演:高石あかり,伊澤彩織 |
社会不適合者な殺し屋コンビの少女たちのバイオレンスアクション。
『ハングマンズ・ノット』などの阪元裕吾が監督・脚本・編集を務める。
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』などの園村健介がアクション監督を担当。
ちさと役を高石あかり、まひろ役をスタントパフォーマーの伊澤彩織が主演。
三元雅芸、秋谷百音、うえきやサトシらが共演。
2021年製作/95分/PG12/日本
配給:渋谷プロダクション
殺し屋・ちさと(高石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は、組織から委託される人殺し以外の経験がなく慣れない社会人生活にに戸惑っていた。
組織からルームシェアを命じられコミュ障のまひろは、バイトをこなすちさとに嫉妬し、二人の仲は悪化。
一方殺し屋稼業では、ヤクザから恨みを買いトラブルに巻き込まれてしまう。
阪元裕吾監督の描くアクション映画に、若き女子二人を主役にしたことで素晴らしき化学反応が巻き起こった。
オープニングから展開されるコミカルなコンビニ面接シーンと、突如始まるコンビニバトルでイッキに釘付けにされ「掴みはOK」と言わんばかり。
いつまでも観ていられる二人の会話シーンと、いつまでも観ていられるバトルシーンの緩急が非常に心地イイ。
女子二人のゆるい会話シーンと激しい殺し屋バトルシーンの緊張と緩和が、本作を成功に導いた大きな要因である。
明るくコミュニケーション能力の高いちさとと、人見知りでコミュニケーション能力の低いまひろの、真逆なタイプである二人のコンビネーションが最高に愉快。
監督が自ら脚本と編集を務めていて、漫画チックな設定や作品の心地イイ雰囲気を表現している。
洗濯機で拳銃を洗ってしまう間抜けさや、チャリで二人乗りして戦いの場に向かっていくユーモアとゆるさも最高だ。
クライマックスでの銃弾が当たらないゼロ距離バトルは見応えたっぷりで、身体の小さなまひろが屈強な男に立ち向かって行く姿がカッコイイ。
笑いながらマシンガンをぶっ放すちさともクレイジー。
二人のギャップに「萌え萌えきゅん!」である。
続編も決定したということで楽しみがまた一つ増えた、といったところで「カット、カット」。
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