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最近観た映画4本。園子温監督作品まだまだ観るよ。

の一ヶ月で園子温監督作品をいっぱい観てきたが、まだまだ作品あるので制覇しないと。

それではレビューをさせていただきます。

『エクステ』
髪の毛が襲うホラー。
笑いと恐怖は表裏一体。
監督:園子温
出演:栗山千明,大杉漣,佐藤めぐみ,つぐみ,町本絵里,山本未來

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笑えるホラー映画。

馬鹿馬鹿しいけどコワイ。

思い返せばヒッチコックの『鳥』やスピルバーグの『激突!』も、何故か鳥の大群が襲ってきたり、何故か巨大タンクローリーが襲ってきたり、よくわからないが「襲われる」ってコワイものだ。

『エクステ』なんて、髪の毛が襲ってくるわけだから。

日常で髪の毛がコワイなんてことはないが、やっぱり襲ってきたらコワイ。

例えばトイレットペーパーがぐるぐると襲ってきたら、それもホラーになる。

大杉漣さんが、ど変態で笑える。

恐怖感と笑いは表裏一体。

 

『俺は園子温だ!!』
才能の片鱗が散りばめられた。
若さのエネルギーに溢れている。
監督:園子温
出演:園子温

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ヤバイ。ヤバイって思わせるが、才能の片鱗がところどころにある。

いい加減のようで、いい加減じゃない。

詩的であり、アートであり、若さのエネルギーが溢れている。

才能のないヤツがマネをすると、絶対に大ケガをする。

ぴあフィルムフェスティバルで入選したのはスゴイ。

審査員はよくこの才能を見落とさなかった。

後に偉大な映画監督になっていくのだから。

 

『紀子の食卓』
魅力的な女性キャスト。
レンタル家族の居心地良さ。
監督:園子温
出演:吹石一恵, つぐみ, 吉高由里子, 光石研

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園子温監督は女優の起用が上手いと言われていて、無名の女優を開花させるのが本当に上手い。

本作が吉高由里子のデビュー作であり、『愛のむきだし』の満島ひかり、『ヒミズ』の二階堂ふみ、園子温監督作品で特異な輝きを放っている。

また女性を主役にした映画作りが本当に上手い。

『紀子の食卓』も女性達が皆イイ。

異質な存在感の「つぐみ」という女優もイイ。

関わっちゃイケナイ人って思う。

人を洗脳する人って、魅力的である。

存在に説得力がある。

バラバラの個がレンタル家族で繋がるのだが、自分たちの都合のいい解釈で繋がるから、本当の家族よりも居心地のいい家族になる。

違和感を抱えたまま。

 

HAZARD/ハザード
カッコイイ、ニューヨーク。
型にハマらない表現手法。
監督:園子温
出演: オダギリジョー, ジェイ・ウエスト,深水元基, 池内博之, 椋名凛

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ニューヨークが舞台で、格好良くニューヨークを撮るなぁと感心する。

ダサくない。

日本人が浮かれて海外で撮影するとダサくなる場合が多いが、日本人が撮った映像には見えない。

「眠たい国、日本。だけど、眠れない国、日本。」この言葉に共感する。

退屈な日常をニューヨークで刺激的に変える。

長回しのワンカットに挑戦したり、ナレーションに子供の声を使ったり、型にハマらない映画への挑戦が見えた。

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