レオナルド・ディカプリオといえば、『タイタニック』で世の女性たちのハートを虜にしたのだが、最近はかなりワイルドな風貌になった。
その変貌ぶりは、役者として正しい選択であった。
日本の織田裕二が『東京ラブストーリー』という大ヒットドラマ出演の後、仕事のオファーが『東京ラブストーリー』のカンチ役みたいな青年ばかりで、そのイメージをぶち壊したかったという。
そして見事に『振り返れば奴がいる』で悪役を演じて、カンチのイメージを払拭した。
レオナルド・ディカプリオも、あのまま『タイタニック』路線でカッコイイ役ばかりをしていたら、つまらない役者になっていたかもしれない。
今回観た『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は最高すぎるゲスっぷりで、僕は心から拍手を送りたい。
それではレビューを。
『電人ザボーガー』 バカを真剣にするのは楽しい。 しかし、おバカ映画にノリきれない。 監督:井口昇 出演:板尾創路, 古原靖久, 山崎真実, 宮下雄也 |
わざとB級のおバカ映画を演出して撮っている感じなのだが、僕は笑えなかった。
撮ってる人は楽しいだろうなぁと思うし、バカなことを大人たちで真剣に出来たら楽しい。
しかし観てる側との温度差が生まれる。
学生の演劇サークルみたいなものでサークル連中は楽しいだろうが、観てる側は何だかノリきれない。
かと言って悪いわけではなくて、どんどんおバカをやって欲しいとも思う。
決して嫌いじゃないけど、ノリきれなかった作品。
『父の日』 う~ん、ダメだ。 よくわからない。 監督:園子温 出演:鈴木卓爾,林文浩,萩原明,倉本美津留
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13分の映画。
というか、どうやらAV作品だったらしい。
最初「えー、これが園子温監督作品??」って思った。
「あー、ダメだ」って。
だけど園子温監督作品だと思うと、こっちもその先入観がある。
例えば、ピカソの落書きみたいな絵を見た時に、ピカソ作じゃなければ無視するかもしれないが、ピカソ作だと知っていれば「うーん、この絵の意味は・・・?」なんて難しい顔をして考えこむみたいな。
そう考えると、何故だかこの作品の中にも光るものが見えてくる。
全員バカでシュールなようで、シュールでも何でもないような。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 レオ様の演技力に惹かれる。 ゲスっぷりを見事に演じている。 監督:マーティン・スコセッシ 出演:レオナルド・ディカプリオ, ジョナ・ヒル,マーゴット・ロビー, マシュー・マコノヒー |
映画は3時間あるが、退屈なシーンが一切ない。
レオナルド・ディカプリオのゲスっぷりが、何故か魅力的である。
この主人公は嫌いだが、ディカプリオの演技力はスゴイなぁと唸る。
カネとドラッグとSEXに溺れた、レオ様の演技は必見!
『ロープ』 ロープを用いた殺人。 演出は面白いが緊迫感はなかった。 監督: アルフレッド・ヒッチコック 出演:ジェームズ・スチュアート,ファーリー・グレンジャー |
ヒッチコック作品を観ていこうと思う。
過去に何本か観たが、ほとんど忘れてしまった。
今回は『ロープ』だが、恐ろしさも緊迫感も感じなかった。
さすがにかなり昔の映画であり、その後にさんざん色んな刺激的な映画が作られてきたから。
それでもヒッチコックは好きで、カメラワークや演出はすごく魅了される。
今後も他のヒッチコック作品を観ていく。
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