面白い映画を観ると非常にいい刺激になる。
今回観た4本は、どれも素晴らしく良かった。
『沈黙 -サイレンス-』 テーマの重さと映像の美しさ。 面白いというよりも、スゴイ。 監督:マーティン・スコセッシ 出演:アンドリュー・ガーフィールド,リーアム・ニーソン,アダム・ドライヴァー |
キリシタンを題材にして、踏み絵について描かれている。
踏み絵については教科書で少し習ったぐらいの知識だったが、思っていた以上に壮絶な物語だった。
踏み絵を踏まなかったら残酷な殺され方をされる。
そんな酷い現実が過去にはあったのだが、現在の日本では信仰の自由があり色んな宗教を良しとしている。
中でも窪塚洋介が演じるキチジローは、物語をぶんぶん振り回す強烈な役柄ではあったのだが、多くの日本人はキチジローに一番近い感覚なのではないだろうか。
「面白い」というよりも「スゴイ」と感じた見応えのある作品。
日本人キャストも全員良かった。
『孤高の遠吠』 モノホンの不良達で作った映画。 観たことのないスタイルが最高! 監督:小林勇貴 出演:渡辺優津紀, 神尾和希, 日比野翔矢, 増田亮太, 赤池由稀也 |
本物の不良たちで映画を撮っているので、リアリティーがハンパない。
現実世界では関わり合いたくないが、この映画を皆で作ったのだと思うと、彼らのことを非常に尊敬する。
小林勇貴監督はかなり頭が良い。
パワフルなエネルギーでガンガン攻めながらも頭の中で多くのことを構成して、不良たちの演技や熱量を主観的な目と客観的な目を持ちながら、自由な感性で映画作品を作り上げた。
今までに観たことがないスタイル、目が離せない面白さに感動した。
『龍三と七人の子分たち』 たけしさん節の笑いがいっぱい。 盛り上がりには欠けた。 監督:北野武 出演:藤竜也, 近藤正臣, 中尾彬,品川徹, 樋浦勉 |
お笑い要素はたけしさん節が多く、くだらないボケを真面目な顔で連発するくだりは笑える。
だが非常にイイ暴力シーンなどの展開で「これから盛り上がるぞ~!!」ってな時に、必ずたけしさん扮する刑事が現れて盛り上げを止めてしまう。
たけしさんの登場は、ある種の見せ場かもしれないが、龍三たちが暴れ回るシーンがもっと長くあった方が盛り上がる。
面白いオモチャを取り上げられる感じなので、刑事の登場は遅らせて欲しかった。
『ミッドナイト・ミート・トレイン』 ハリウッドの北村龍平! すんげー面白かった!! 監督:北村龍平 出演:ブラッドリー・クーパー, レスリー・ビブ,ブルック・シールズ, ヴィニー・ジョーンズ |
レビューを見たら絶賛と酷評が分かれていたが、僕は絶賛派。
電車の中で男が次々と乗客を殺戮していく。最高じゃないか!
電車の中という密閉された空間で巧みにアクションシーンを撮っていて、カメラが電車の中や外側から、あらゆる角度でアクションシーンを楽しませてくれている。
非常に好きな作品である。
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