狙って選択していたわけではないが、最近『ダーークマン』『96時間』ときて、『フライト・ゲーム』というリーアム・ニーソンな映画を観た。
ツッコミどころ満載な脚本であっても、力技で強引に突破する男。
時折、哀愁のある顔を浮かべて、それらを誤魔化そうとする男。
ツッコミどころも許せて楽しむことが出来れば、凄く面白い作品。
『フライト・ゲーム』 バチクソ面白かった! 謎がうやむやなので減点。 監督:ジャウマ・コレット=セラ 出演:リーアム・ニーソン, ジュリアン・ムーア,ミシェル・ドッカリー, ルピタ・ニョンゴ |
飛行機内でのパニック映画、サスペンス映画、アクション映画、リーアム・ニーソン映画。
飛行機の乗客全員の命を救うことがニーソンの役目だが、乗客全員が容疑者なので、どうしようもない。ドキドキハラハラ感が非常に面白い!!
脚本もよく練られているようで、肝心なところが練られていない。
観ている時は10点満点を付けようかと思ったぐらい面白かったが、いやいや謎がうやむやだなぁ~と気になるところが残ったので減点。
『呪怨 白い老女』 演出が怖い!! でもその先が観たい!! 監督:三宅隆太 出演:南明奈, 鈴木裕樹, みひろ, 中村愛美 |
大好きな「呪怨」シリーズの、また別のお話。
演出がマジで怖い。
しかし恐怖の絶頂になったところで場面が切り替わったりするのが、いただけない。どうも誤魔化された感が残る。
後ろを振り返ると幽霊が突っ立ている。まさに恐怖の絶頂!と、思いきや場面が切り替わり、全然違うシーンになる。
その先を観たいのだ。どうしても消化不良になってしまう。
それでもババアも気持ち悪く楽しめた。
『おじいちゃんはデブゴン』 のたのた歩くおじいちゃん。 動けるデブこそがデブゴンの魅力。 監督:サモ・ハン 出演:サモ・ハン , アンディ・ラウ ,ジャクリーン・チャン , ユン・ピョウ |
おじいちゃんになったサモハンが、カンフーをするのは期待があった。
だが劇中でのサモ・ハンは、のたのた歩いている。
カンフーシーンは上半身を動かしてスピード感あるカンフーを披露してくれるが、「でいや~!!」と叫んで飛び蹴りをすることもない。
動けるデブであることが、サモ・ハンの魅力だった。
60歳を超えたジャッキーチェンが、未だに走りまくってスピーディーなアクションをしているのがスゴイのであって、対照的にノロノロと動くサモ・ハンに魅力はない。
ジジイが飛び跳ねてアクションをするからこそ、「サモ・ハンってスゲー。まだまだイケるやん!」って思うのではないか。
ただ衰えただけの姿を見せるサモ・ハンは、何故この映画を撮ろうと思ったのだろうか。
『哭声/コクソン』 面白いアイデア。 二時間半は長かった。 監督:ナ・ホンジン 出演:クァク・ドウォン, ファン・ジョンミン,國村隼, チョン・ウヒ |
面白いアイデアで盛りだくさん。前半はコメディータッチなところもありつつも、後半はどんどん緊迫して話の展開に翻弄された。
しかし二時間半は長かった。クドくテンポが遅いところもあった(一時間半映画なら全然イイ)。
ゾンビ映画っぽい描写もあったけど、ゾンビ映画としては物足りなく感じる。
一歩間違えれば安っぽいB級になりそうな題材を、非常に丁寧に美しく描いている力のある作品。
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