早くも3月が終わる。
この冬は肌が乾燥してキツかった。
人生最大に乾燥してミイラになるかと思った。
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』 悪く言いたくないが、 テンポが超絶に悪い。 監督:三池崇史 出演:山﨑賢人, 神木隆之介, 小松菜奈,岡田将生, 新田真剣佑 |
ジョジョの漫画は好きで、第1部から第7部の『スティール・ボール・ラン』の途中まで読んでいた。
実写化する話を知った時は興味津々だったが、主演が山﨑賢人だと知ってガッカリした。
それが、育ちのいい坊ちゃん顔になるわけだから。
顔の輪郭は違うし体格も違うし、全然不良に見えない。
山﨑賢人に罪はない。キャスティングしたヤツが悪いのだ。
残念ながら現在の日本の役者で東方仗助にキャスティングされて、バッチリなヤツはいない。
二十年前なら長瀬智也だろうか。
キャスティングする側も苦肉の策だったのは理解出来るが・・・。
ジョジョを実写化すれば大ヒットして儲けることが出来るという誘惑に駆られ、「第一章」と題してオープニングからデカデカと謳っていたが残念ながらヒットならず。
キャスティングには目を瞑ったとして、作品が面白ければそれで良しとしようか。
そう思って観てみたが、後半のテンポが嫌がらせかなぁと思うぐらい悪かった。
前半はまだ良かったが、後半はキツかった。
戦闘も泣けもしない感動シーンも、超絶なテンポの悪さに空条承太郎に時間を止められたかと思った。
ジョジョの漫画というのは読んでいてハラハラして、スピード感ある展開に一瞬一瞬のキャラクターたちの思考と判断と行動に、読みながら大興奮するのである。
映画は見事なまでのスローモーション展開。
テンポが悪すぎてドキドキハラハラ感は皆無で、寝落ちを何度もしてしまうレベル。
せめてサービスでジョジョ立ちぐらいすればイイのにネ。
ジョジョ立ちもねーし、良かったのはスタンドのCGぐらいかな。
CGは良かった。
映画も結局全然解決していなくて、中途半端な物語のまま「第二章」に続く感じで終わっているから、この先この映画は一体どうなってしまうのだろうか??
『ミッドナイト・ラン』 見事な脚本! デ・ニーロ、カッコ良かったぜ! 監督:マーティン・ブレスト 出演:ロバート・デ・ニーロ,チャールズ・グローディン |
見事な脚本。
賞金稼ぎが賞金首の会計士を裁判までにニューヨークからロスまで連れ戻すというだけの物語だが、見事な脚本であらゆる展開を見せていく。
ニューヨークからロスまで飛行機で5時間のフライトで済むはずなのに、二人が喧嘩したり友情が芽生えたり他の賞金稼ぎと奪い合ったり、FBIやギャングに追われもうメチャクチャな展開に。
次から次へと起こる展開と、心を通わせる見事な脚本に脱帽。
デ・ニーロもカッコ良かった!
『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』 イイ映画ではあると思うが、 ただの迷惑なガンコジジイの話。 監督:マーティン・ブレスト 出演:アル・パチーノ, クリス・オドネル,ガブリエル・アンウォー |
盲人の役を演じるアル・パチーノは、口が悪くガンコで元軍人だが、実は心優しい人。学生バイトがアル・パチーノのお世話をすることになり、ニューヨークへと二人で旅行する。
旅行を通して二人が心を通わせていくことになる感動ストーリーだが、「ただの迷惑なジジイやん!」という疑問も拭えない。
ガンコな人が本当は心優しい人で、そこに元軍人であるドラマと盲目という要素を合わせた。
盲目というところが厄介で、もしも目が見えている設定だとしたら、日常に関わり合いたくない人物である。本当は心優しい人であってもだ。
しかしながらアル・パチーノの壮絶な演技力は、それらを超越した迫力と繊細さがあった。
迷惑なクソジジイも、アル・パチーノの演技力ですこぶるイイ作品になるのだ。
『ウォーターワールド』 『マッドマックス2』の海上版。 敵役が頭悪すぎる。 監督:ケビン・レイノルズ 出演:ケビン・コスナー, デニス・ホッパー,ジーン・トリプルホーン, ティナ・マジョリーノ |
世界観は『マッドマックス2』を海の上にしただけのもの。
ケビン・コスナーの役柄と演技も、メル・ギブソンそのもの。
敵役は皆、頭が悪すぎてコメディーと紙一重。
スケールだけは大きかった。
ケビン・コスナーを魚人間にした設定が、どんな意味があったのか?よくわからなかった。
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