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北村龍平監督最新作『ダウンレンジ』を観てきたのだ。

村龍平監督最新作の『ダウンレンジ』を16日、新宿武蔵野館で観てきたのだ。


 

 
北村龍平監督のハリウッド作品『ミッドナイト・ミート・トレイン』や『ノー・ワン・リヴズ』も好きだったので、『ダウンレンジ』の公開を心待ちに楽しみにしていた。

そして結論から言うと、『ダウンレンジ』は、めちゃくちゃ面白かった。
 


 
オープニング早々に、アクシデントが起こる脚本は、非常に素晴らしい!!

アクシンデントまでの展開がダラダラと続くとかったるいが、アクシデントからスタートするサービスの良さにダチョウ倶楽部でいう「つかみはOK!」な喜びである。

そんな北村龍平監督のサービス精神に、まるでスナイパーに狙われたかのようにハートが撃ち抜かれたのだ。

本作は「何故かわからないが、スナイパーに狙われている!!」という恐怖を描いたアクションサスペンスで、正体不明、意味不明で、もう何が何だかわからずMAXに怖い。

ダウンレンジとは射程圏内】という意味であり、スナイパーが狙撃する範囲内に若者6人が入ってしまった恐怖を描いている。

スナイパーは若者たちを一瞬で全員を仕留められるチャンスがありながらも、何故か全然撃たなかったり、全然殺さなかったりと、狙撃を遊んでいるかのように彼らを極限まで追い詰めていく。

もちろん映画なのだから一瞬で全員を狙撃して射殺すれば、物語は数分で終わってしまう。

簡単に仕留めてしまうのではなく、時間をかけて若者たちの精神を極限状態に持っていくことの方が恐ろしいのだ。

極限状態に追い込まれた彼らを観ている観客の精神も、同時に追い込まれていく。

90分程の映画の中で見せ場を作りながら展開していくには、多少なりとも間延びしてしまう時間は否めない。

間延びした時間もあるにはあったが、次から次へと起こるピンチやアクションの連続は、やはり素晴らしい。

人がぐっちゃぐちゃに撃たれたり、車が横転したり炎上したりと、ダイナミックなアクションシーンがサービス満載。

あらゆるスリルや残酷シーン等の演出が最高。考えに考え抜かれた最高級の作品。

「え?誰が最後まで生き残るの??」、全然わからない。

怯えて、逃げ惑って、撃たれて、「もう何なの!?」興奮、興奮、興奮の連続、大興奮なのだ。

ラストのオチも非常に良かった。

「うわ~!すごい映画思いついたなぁ!」

制作者たちの楽しませてくれる発想の数々に嬉しくなり、フルに堪能した。

北村龍平監督のハリウッドでの次回作に期待でいっぱい。

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