一昨年の冬は厄年であった影響か、人生最悪の乾燥肌に悩まされた。首元はお爺ちゃんのキャンタマ袋のようにしわしわに伸びて、目元も開けるのが不自由なほどに垂れ下がり、一気に老け込んだのだった。
昨年はマシになったものの、まだまだ乾燥被害は続き、僕を悩ませた。
そして厄年と後厄から解放された今年の冬は、乾燥肌から見事に解放されたのだ。
先ずは冬場に着るヒートテック、あれが良くない。ヒートテックで守られている箇所は良いのだが、首元や顔面に全ての乾燥が集中して、深刻な砂漠化現象が起きる。
そして食事の改善。炎症の原因を阻止するには、腸内環境を整えるのが大事マンブラザーズなのだ。乾燥に限らず、ニキビ等の肌荒れは腸内をキレイにすることで驚くほどに美しくなるのだ。
僕はグルテンフリーの食事に切り替えて、揚げ物やジャンクフードも極力食べない。その反動で、たまに酒とともに暴飲暴食をするが。今の食事は果物や野菜、魚が中心であり、納豆やキムチなど消化に良い食べ物も毎日摂取している。
よって今年の冬は乾燥に悩まされることなく、潤ったみずみずしい赤ちゃん肌の僕が存在するのだ。赤ちゃん肌は言い過ぎだが、念願かなって悩まされることないフツーの肌になることが出来た。
全然違う話に脱線しまくりの前置きになってしまったが、それでは映画のレビューを。
『ブラック・クランズマン』 シリアスなテーマを自由奔放に表現した、 人種差別問題への提起。 監督:スパイク・リー 出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン アダム・ドライバー トファー・グレイス |
実話であると謳っているが、大半はスパイク・リー監督が自由奔放に創作した内容であると思う。
白人至上主団体KKKへの捜査潜入をするのが二人の刑事で、黒人刑事とユダヤ人刑事のコンビ。
アメリカの人種差別問題というのは、日本人にとってはその歴史の根深さ等あまりよくわからなくて勉強不足なのだが、アメリカの映画を観ていると、やはり人種差別に関する映画は多い。
映画では1970年代半ばにあった時代を描きながら、現代のアメリカが抱える問題へと映し出す。トランプ大統領就任後の現代のアメリカに警笛を鳴らすように、スパイク・リー監督が映画を通してメッセージを発しているように感じられた。
メッセージ色が強いようで、映画はかなりおふざけがあり茶化しながらスパイク・リー監督の自由に描いている。
ラストの建物を爆発させるために爆弾を仕掛けて、爆破を決行するシーンが意外なるオチで最高に良かった。
あの見せ場のシーンをあっさりと絶妙な間で見せたのは、非常に面白かった。
アメリカに住む人たちと、日本人と、また他の世界の人たちは、それぞれどんな感じ方でこの映画を観たのであろうか。
『ジャックは一体何をした?』 サスペンスか?コメディーか? 「リンチは一体何を撮った?」 監督:デヴィッド・リンチ 出演:デヴィッド・リンチ |
本作はネットフリックス製作のデヴィッド・リンチ監督による17分の短編映画である。
2020年1月20日、リンチ監督自身の74歳の誕生日に合わせて配信された。
全編モノクロで構成された本作は、リンチ監督が刑事役で出演を果たしていて、容疑者である猿のジャックを尋問するというシュールな物語だ。
猿の口元を人間の口で合成されて、真面目な顔をしたリンチ刑事と猿のジャックが会話を繰り広げるのを延々と観ているが、これはコメディーなのか、サスペンスなのか。アート的でありながらエンタメを忘れないリンチ監督の独特な狂気に脱帽である。
同じカメラアングルで交互にリンチ刑事と猿のジャックを映し出す。
哀愁漂わせた一人と一匹には不思議な画力(えぢから)がある。
リンチ監督の『イレイザーヘッド』で歌い出す女のように、猿も何故か歌い出す。
不可思議な世界観を魅せ続けてくれるリンチ監督は素晴らしき監督なり。
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