自分の誕生日に奇妙なマスクを被ったヤツに何度も何度も殺されては、また自分の誕生日を繰り返すというタイムループもののホラーではあるが、かなりコメディー要素が多い作品なのでホラーとは呼び難い。
練り込まれたアイデアと殺されていく過程で成長していく主人公が魅力的である。
『ハッピー・デス・デイ』 アイデアが明確に良かった。 何度も殺されながら成長していく主人公が魅力的。 監督:クリストファー・ランドン 出演:ジェシカ・ロース, イズラエル・ブルサード |
マスクを被った謎の人物に自分が殺される誕生日を何度も繰り返すことになる姿を描いた新感覚のタイムループホラー。
ヒロインを『ラ・ラ・ランド』などのジェシカ・ロース。
彼女に協力する男子学生を『ブリングリング』などのイズラエル・ブルサードが演じる。
『ゲット・アウト』『スプリット』『ハロウィン』などホラー、サスペンス作品のヒットメーカーであるプロデューサーのジェイソン・ブラムが製作。
監督は『パラノーマル・アクティビティ 呪いの印』のクリストファー・ランドン。
2017年製作/96分/G/アメリカ
原題:Happy Death Day
配給:東宝東和
毎晩飲んだくれて、さまざまな男性と関係を持つ大学生のツリー(ジェシカ・ロース)は、誕生日を迎えた朝にカーター(イズラエル・ブルサード)のベッドで目を覚ます。
そして誕生日の1日が終わるとき、マスクをかぶった何者かに殺されてしまう。
しかし目を覚ますと、ツリーは再びカーターの部屋で誕生日の朝を迎えていたのだ。
タイムループものは大体面白いが、『ハッピー・デス・デイ』はアイデアが明確に良かった。
誕生日の日に何度も自分が殺されては何度も同じ日をやり直す。
主役のジェシカ・ロースが物語序盤はかなり性格が悪くて、自分が何度も殺されていく過程の中で、一人の人間として成長していく。
その姿が魅力的で何度も殺人犯に立ち向かっていく彼女を応援してしまう。
一応ホラーということになっているが、かなりコメディー要素が多い。襲われる緊張もあれば隣り合わせで笑わせる緩和があり、非常によく練られたアイデアと脚本、撮影、演出はお見事である。
主人公が「自分は多くの人たちから恨まれても仕方のない人間」であると自覚して、改心したように周りの人たちにハッピーに振舞う姿は清々しく笑えた。
この映画には続編の2もあるので、すぐに続編を観なければいけないということで、「カット、カット」。
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