映画やドラマにずっと納得いかないことがある。
それはキャスティングだ。
どれもかしこも美男美女のペペロンチーノ。いや、オンパレードだ。
邦画作品はキャストが美男美女ばかり。
僕たちの日常に美男美女がウジャウジャいるだろうか?
いない。全然いないね。おかしいでしょ。
スタローンの『ロッキー』を見習って欲しいね。
美男美女ゼロだからな。
ヒロインであるエイドリアンがブスって、どういうことだ?
エイドリアンのアニキはチビでデブでハゲ。
邦画なら安易に美男美女で固めちゃう。逆にキモい。
では最近観た映画4本のレビューをしていきます。
『ロッキー・ザ・ファイナル』 現役の世界チャンピオンとの無謀な対決。 安心安定の王道映画。 監督:シルベスター・スタローン 出演:シルベスター・スタローン, バート・ヤング,ジェラルディン・ヒューズ, マイロ・ヴィンティミリア |
安心安定の王道映画。
ボクシングを引退して50を過ぎたロッキーが、妻・エイドリアンの死後、悲しみに暮れながら生きている。
恋人関係ではないがヒロインになる女性は、エイドリアンと同様全然キレイじゃない。
ロッキーが再びリングに上がるのだが、対戦相手が何故か現役の世界チャンピオンという無謀っぷり。
エキシビジョンでの対戦だったんだけど、ロッキーは本気でやる気マンマンで結果二人とも本気で殴り合う。
ストーリー展開も想像した通りに進んでいく王道映画だったけど、キャストの顔ぶれやロッキーの哀愁がなんとも良かった。
『ツレがウツになりまして』 奥さんが宮崎あおい、って・・。 ウツになるはずがない。 監督:佐々部清 出演:宮﨑あおい, 堺雅人, 吹越満, 津田寛治 |
堺雅人さんは本当にスゴイ。
『リーガル・ハイ』や『半沢直樹』『真田丸』など、本当に演技の幅が広い。
特に『リーガル・ハイ』のぶっ飛んだ演技は素晴らしい。
『ツレがウツになりまして』は、まぁまぁフツー。
ただやっぱり奥さんが宮崎あおいって!って思ってしまう。
こんなカワイイ奥さんがいて、しかもめっちゃ優しい、ウツになるのか??って思ってしまう。
細かいことを気にしすぎる性格で仕事のプレッシャーがあったにせよ、だ。
世の中にはブサイクな嫁にイビられながら働いている人がほとんどである。
堺雅人めっちゃ恵まれてるやん!って思ってしまう。
ウツというのは本人にしかわからない心の病だけど、それでも納得出来ない。
物語も特に意外性も何もなくフツーに終わっていきました。
『俺はまだ本気出してないだけ』 実写版カッコ良すぎ。 人生をナメた映画。 監督:福田雄一 出演:堤真一, 橋本愛, 生瀬勝久, 山田孝之 |
堤真一さんがコミカルにダメな中年男を演じるんだけど、やっぱり堤真一さんではカッコイイ。
ダメ男なはずなんだけど、ちょっと魅力的に見えてしまう。
がさつな性格なのだが、すげーポジティブでカッコイイ。
原作こんな感じのキャラだぜ。
しかも娘が橋本愛って・・・。
本気出さんでエエやん!
堤さんの幼馴染みが生瀬勝久さんで、その元奥さんが水野美紀だとぉ?
なんで美男美女をそんなに使いたいのか??
山田孝之の役が、最初から最後までよくわかんないヤツだった。
これもまたイケメン。
ストーリーも安易な展開。
何のひねりもなく、ご都合主義で進んでいく。
すげーレベルの低いマンガでマンガ家の道に進んじゃうから、世の中をナメている。
人生の厳しさを題材にしながら、人生が甘く進んでいくという映画。
『ヒミズ』 魅力的な二人の主役。 エネルギーが暴発する。 監督:園子温 出演:染谷将太, 二階堂ふみ, でんでん |
東日本大震災が背景にあったりするので、賛否両論ハッキリと分かれるのではないか。
内容もすごい暴力的。
最初はちょっと嫌悪感があったんだけど、どんどん引き込まれていった。
染谷将太と二階堂ふみがとにかく魅力的である。
中学生の役なのだが、頭がぶっ飛んでる。
中学生の頃って、自分のエネルギーが爆発しそうで仕方なかった時期。
学校ではそれを押さえつけるような教育だから、エネルギーがふとした瞬間に暴発してもおかしくなかった。
この映画のような環境の中で、すげー暴力的な両親の元にいたら、たぶん自分もこうなっていただろう。
なかなかこの環境の中で品行方正には生きられない。
これ程までにめちゃくちゃに描いてくれたら、この世界観がスゴイ。
染谷将太と二階堂ふみが良かった。この二人は好きになった。
窪塚洋介は怖かったし、ヤクザの親分もリアルで怖かった。
『ヒミズ』はキャスティングもバッチリ良かった。
この記事へのコメントはありません。