『ジャックと豆の木』の絵本は子供の頃に家にあったような気がする。豆の木が天まで伸びて、ジャックが登っていくという、そんな設定しか思い出せないが・・・。
『ジャックと天空の巨人』 日本語吹替版は最悪。 巨人たちに知性はなく、ビジュアルも汚い。 監督:ブライアン・シンガー 出演:ニコラス・ホルト エレノア・トムリンソン ユアン・マクレガー |
童話『ジャックと豆の木』をベースとした、人間と巨人の壮絶な戦いを描くアドベンチャー大作。
主人公ジャックを『アバウト・ア・ボーイ』のニコラス・ホルトが演じる。
監督は『ユージュアル・サスペクツ』『X-メン』のブライアン・シンガー。
2013年製作/114分/G/アメリカ
原題:Jack the Giant Slayer
配給:ワーナー・ブラザース映画
クロイスター王国では、雲の上に恐ろしい巨人族が住むという伝説が残っている。
町に馬を売りに行った青年ジャックは、修道士が持つ不思議な豆と交換をする。
一方、父から望まぬ結婚を強要された王女イザベルは、城を抜け出して、偶然ジャックの家にたどり着いた。
その時、雨水に濡れた豆が巨大な大木へと急速に成長して、イザベルを家ごと天空に持ち運んでしまった。
ジャックが騎士エルモント率いる救助隊と共に木を登ると、そこは巨人たちが暮らす国が存在していた。
先ず、本作を吹替版で観たのだが、巨人たちの声を芸人があてているという悪夢っぷりに失望した。
こりゃ、ひどいわ。
しかも何故、関西弁の巨人を出す必要がある?
大体、この映画でいう巨人は曲がりなりにも「恐ろしい存在」なのだ。
確かに本作の巨人たちには知性はあまりなく、コメディー要素が無きにしも非ずだが、だからと言って「関西弁」を喋らすのはないだろう。そりゃ酷い。酷過ぎるよ。
これに関しては映画そのもの自体に何の問題もなく、日本語アフレコに芸人を起用した関係者のセンスがゼロだったわけで、それを知らずに吹替版を観てしまった僕自身にも落ち度があったのかもしれない。
吹替版の問題はともかくとして、映画の内容と言えば、『進撃の巨人』???と誰しもが思ったのではないだろうか?
伝説として残っていた巨人の話、人間と巨人が別世界で住んでいるという設定、巨人は人間を襲って食べるところ、何にせよ『進撃の巨人』と設定がダブつくのである。
そして、この手の話には必ず「王女と無理矢理、結婚しようとしている男」がいて、「平民の主人公の男」がいて、繰り広げられる物語の中で、勇敢な主人公が王女と結ばれるのだ。
それにしても巨人たちのビジュアルが汚い。知性はないし、単細胞なので、人間が勝利するのは極めて難しいものではない。しっかりと知恵を働かせて立ち向かえば勝てない相手ではないのだ。
物語は至ってシンプルで、王女と主人公が出逢い、天空に住む巨人たちが下界に降りてきて、人間対巨人の戦いが繰り広げられて、主人公の活躍で人間が勝利して、主人公は王女と結ばれるというものだ。
CGを楽しんだり、巨人たちが暴れているのを観ている分には、それなりの映画ではある。字幕版で観た方が、より世界観を満喫出来たのかもしれない、といったところで「カット、カット」。
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